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【今日の臨床】右首と左腰から左膝にかけて痛みが出た30代男性。後編

※写真は施術中のイメージ写真で、本文とは関係ありません。

左腰から左膝にかけての痛みは、バーベルを持ち上げた際、右手の握力が強かったために、左よりも先に上がってしまい、左に重心が掛かってしまったからです。

そして、右首の痛みも、実はデッドリフトが関係していました。


改めて足の緊張を調べると、左足の踵と左足環趾MPに出ていた硬さは無くなり、右足の示趾と中趾の中足骨に硬さが出ていました。

※問題となっていた硬さが緩むと、足にもそれが反映されます。

右足の示趾と中趾の中足骨は、右前腕に当たる場所です。

と言うことは、右前腕の張りが右首に繋がったのかなと思いました。


右前腕を触診すると筋肉の張りが強く出ていました。

やはり間違いなさそうです。

右前腕の張りを緩めると、右首の張りもなくなりました。


この右前腕は、デッドリフトで硬くなったはずです。

つまり、右首と左腰から左膝に出たどちらの痛みも、デッドリフトが原因だったことになります。

ウェイトトレーニングは、左右の筋バランスが整っていないと、今回のように身体を痛めることになってしまいます。


実際、この男性に限らず、トレーニングで身体を痛める方が多いです。

重量を上げていくと、左右の筋力差が顕著に影響してしまうのです。

ウェイトトレーニングをするなら、左右の筋バランスを整えた上で行うことをお勧めします。

身体を鍛えるはずが、痛めてしまうことのないように注意しましょう。

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