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【今日の臨床】左肩と左腰に慢性的な痛みが出る30代男性。

※写真は施術中のイメージ写真で、本文とは関係ありません。

慢性化しているため、
慣れてしまっている感じ。

この男性に限らず、
慢性化してしまうと、
こんなものかなと諦めてしまう方も多い。

しかし、適切にケアすれば、
完全に取り除けなくても、
緩和させることはできる。


この男性は飲食店で働いていて
料理を運ぶ際、
両手に重いトレーを持ちます。

両手に持つのに
左肩と左腰に痛みが出るのは、
左の前鋸筋が硬くなっていたからです。

左の前鋸筋が硬くなるのは、
この男性が右利きで、
左腕の筋力が右より弱いからです。


筋力のある右腕は、
腕だけでトレーを支えることができます。

しかし、左腕は筋力が劣るため、
腕だけで支えることができません。

すると、重いトレーを支えるために、
左肩をすくめるように持つのです。

この左肩をすくめる動きの時に、
左の前鋸筋が働いているのです。


何度も繰り返される動きなので、
緊張が抜けない状態になっている。

前鋸筋は肩甲骨に付着する筋肉で、
前鋸筋が強く緊張すると、
背中や腰に痛みが出ます。

この男性は、
正にこのパターンです。


前鋸筋の緊張を緩めることで、
左肩と左腰の痛みを取ることはできるが、
一時的なものです。

なぜなら仕事に戻れば、
また同じようにトレーを持つからです。

可能なら、施術だけでなく、
左腕の筋力を鍛えるのがいい。

右手と同じように、
腕だけで持てるようになれば、
左肩と左腰に出る痛みは
緩和されるはずです。


このように、
左右の筋力差が影響することもあるのです。

何が影響しているのか、
見極めることが大事です。


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