【今日の臨床】スノーボードによる怪我で腰痛に悩む20代男性。前編

※写真は施術中のイメージ写真で、本文とは関係ありません。

この男性は、
スノーボードによる怪我が原因で
腰痛になっているのではないかと
ご自分で分析されていた。

聞くと、今はもうスノーボードは
やめてしまったそうだが、
やっていた時は本格的に
取り組んでいたそうです。

で、スノーボードの怪我も
かなりやばかったようで、
ハーフパイプで空中にジャンプ
した後、着地に失敗して
腰から落ちてしまったそうです。

この事故により、
歩けないほどの状態となって
しまったため、入院を余儀なく
されたようです。

それからというもの、
慢性的な腰痛に悩まされて
いるとのこと。

この男性は、立ち仕事なので、
まず立位バランスを診てみた。

すると、かなり後方重心に
なって立っていました。

踵側に重心があるため、
つま先の接地感はほぼない状態。

このような状態で立ち仕事は
かなりきついはず。

夕方になればなるほど、
痛くなるようで、それに伴い
脚もパンパンに張ってしまう。

次に、うつ伏せで
身体の状態を確認すると、
左腰、左臀部の辺りが
硬くなっている。

足を触診しても、
左足の踵の辺りに
一番強い緊張が出ている。

左腰から落ちたのか
確認すると、
「そうです」と仰った。

これでこの男性の
一番悪い場所は、
この事故で怪我をした
左腰にあるとほぼ確定した。

まずは硬くなっている
左臀部の筋肉から
アプローチを開始。

深層部に硬くなった
筋肉がありました。

深層部が硬くなるのは、
それだけ時間が経過している
ということです。

深層部の筋肉が硬くなって
いる場合、かなり時間が
経過していると判断して
間違いないです。

割と最近の張りであれば、
表層部、もしくは中層部
くらいまでの張りで済みます。

恐らくスノーボードでの
事故による打撲の影響で
深層部に硬さが出ている。

持続圧でじっくりと
緩めていく。

ある程度緩めたところで、
今度は仰向けになってもらった。

すると、怪しいと思っていた
左鼠蹊部と左大腿部に硬さが
出ていた。

これは、事故で左腰、臀部周りを
強打した際に、左股関節の位置が
ズレてしまったのだろう。

左股関節の位置を調整すると、
左鼠蹊部と左大腿部の緊張が
緩んだ。

これで、一番悪いと思われる
部分の調整は出来た。

確認のために両足を
背屈させると、先ほどは
左の方が硬かったが
今度は右の方が背屈しづらい。

これは複数箇所に
問題となる所がある場合、
このように入れ替わることがある。

この男性は、他にも負傷
しているところがあったのです。

次回はこの続きをお届けします。
お楽しみに。