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【今日の臨床】左手で物を掴んで上げると左前腕に痛みが出る40代男性。

※写真は施術中のイメージ写真で、本文とは関係ありません。

ここ数回、同じような状態が続いていた。

検査すると、やはり左手首を背屈させる動きで痛みが出る。

背屈ほどではないが、掌屈でも痛みが出る。

仕事上、フォークリフトを運転するため、左手はハンドル操作で絶えず動かしているが、仕事で痛めた訳ではない。

なぜなら、仕事で痛めるのなら、もう何年も続けている仕事だから、もっと以前から痛みが出るはずだからです。

で、本人も痛めるようなことをした覚えはないとのこと。


このような場合、推測が難しいのだが、癖を診ることである程度は何によって痛みが出ているのかが見えてくる。

この男性の場合、左手首が掌屈しながら回内する癖が出ていました。

日常生活ではやらないような動きです。


そうすると、あと考えられるのは、寝ている時にそのような状態になっているぐらいしかありません。

でも、寝ている時のことは、当然本人も分かりません。

僕はいつも、痛みが出ている原因を必ず特定するようにしています。

そうでないと、場当たり的な施術になってしまうからです。

なぜその痛みが発生するのか、そのことを突き詰めて考えるのです。

この男性の左前腕の痛みも何が原因で痛みが出ているのか、あれこれ考えるのです。


今のところは、寝ている時に左腕が変な向きになってしまっている可能性が一番濃厚ですが、本人も自覚できない寝ていることなので、僕も確信が持てません。

施術後は痛みが抜けるのだけれども、繰り返されているので、なぜ繰り返してしまうのか?

繰り返す原因は何なのか?

はっきりしないと気持ちが悪いんです。

ただ、痛みが取れればいい訳ではないのです。

きちんと原因が分かって、それを取り除いて再発しない状態にしてあげたいです。

寝具が合っていないのかもしれないし、寝ている時に無意識に左手を枕のようにして寝ているのかもしれません。

それを今後も解明するために、施術の度にあれこれ想定しながらやっていこうと思う。

原因をきちんと解明することが、根本改善に繋がるのです。


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