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集中講義:「出来るエンジニアのための特許講座」開講(2)

   この写真は、コロナ前にドイツ、デュッセルドルフ見本市会場で開催されたMEDICA展示会に参加した事がありますが、その際に、クリスマス・マーケットと時期が重なり、とても賑わっているストリートの様子を写真に収めたものです。

    次は、エンジニア向けの特許講座を開催します。概要は、二日前の記事を参照してください。

    本日は、私が大手通信系企業の若手研究員であった頃の特許についてのエピソード(2)をお話させて頂きます。

    昨日お話したように、昔は、特許のノルマが厳しく、苦労して特許を数多く出願しておりました。正当な物もありましたが、単なる件数かせぎという事もありました。件数かせぎで出した特許が、あとで、大当たりするという事もありましたが、大抵は、審査請求なしで消えていく物も多かったと記憶しています。
 直結する研究開発において、課題が発生し、その解決策を練って、1,2通りの特許を出すのはもちろんですが、そこから、派生して特許を出しておりました。

    例えば、あるデバイスがAという原因でBという特性が悪いという事が判明した場合、この解決のために、Cという工夫を行ったということで、正当な特許を1件書きます。そして、このCという工夫は、他にも転用できないかと考え、絞り出して、別の特許を書きます。また、逆転の発想で、Aという原因で、Bという特性が悪いといことは、Aという原因をいち早くセンシングする事ができると考えて、特許を1件書きます。
   このように、世界中で初めてみつけた1つの課題に対して、解決策で1件、転用で1件、逆転発想で1件、合計3件もの特許を書くことができました。このような事で件数ノルマを達成してきたこともあります。

    しかしながら、これは、負の遺産ということで、ここで紹介したわけでは無く、この転用、逆転の発想は、その後の研究開発を進める上で、とても良い鍛錬になったと思います。逆転の発想で、問題解決を図るということが、研究開発上で発生した「課題解決」の基本発想だからです。また、他の技術転用で、改題が解決できないかという観点で思考するという術も学ぶことにもなりました。
    素晴らしい特許を書くというだけではなく、実用化されてきた物も多々ありますので、ストレートフォワードで課題に立ち向かうのではなく、様々な角度で俯瞰して考える事を示唆していると思います。 

    冒頭述べましたが、集中講義:「出来るエンジニアのための特許講座」開講しますが、今回、大学生・高校生は、無料(オープン価格)としましたので、これからエンジニアを目指す方々にも、是非、参加してもらえればと思います。

   ご興味のある方は、遠慮無く、まずは、ご連絡ください。
   ・連絡先:tripleislab@gmail.com

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