中卒がトヨタで世界征服

中卒、そして底辺を這いずる者として世界征服の野望ぐらいは心に秘めておかねばならない。

そんなわけで世界を征服する方法を考えてみるよ。

今日考えたのはトヨタの社長になって世界征服をする方法。
もちろんそのためにはトヨタの社長になる必要があるよね。

中卒がトヨタの社長になれる確率は単純に考えれば、世界の人口70億に対しトヨタの社長は1人なので、その確率は70億分の1だよね。

さすがにこの確率を引けるぐらいなら、年末ジャンボに10回ぐらい当たってそうだし、それなら世界を征服する必要もないよね。

さすがに70億は無理なので今日も元気にウィキウィキしてみると、今までのトヨタの社長は全て日本人なんだよ。
おそらく次の社長も日本人だろうね。
そして何を隠そうオレは日本人なんだよね。
70億分の1が一気に1億分の1になったよ!

さらに!歴代のトヨタの社長にはなぜか【豊田さん】が多いんだよね!
ということは、次の社長も豊田さんである可能性は高いわけで、そこで私も先んじて苗字を豊田に変更しておけばトヨタの社長になれる確率が更にドン!倍率アップ!これはもう現代に現れたダブルアップチャンスだよ!

そんなわけで、オレがトヨタの社長になったとするよ。
何で稼ごうかな!

トヨタはは少し前までヨーロッパのEV激推しに状況が悪そうだったよね。
ヨーロッパは20XX年までにガソリン車販売禁止とか言ってたからね。
確かにエネルギー効率で言えば小さなエンジンで動かすガソリン車より、巨大な発電所で作られた電気で動く電気自動車の方がいいだろうね。

でもね、 ヨーロッパでガソリン車を禁止するということはその分のエネルギーを全て発電所にお任せすることになるよね。
今 ヨーロッパで走ってる全ての車を動かしている分のエネルギー。
ちなみにヨーロッパの去年の新車登録台数は1000万台オーバーだよ。
それらを動かすエネルギーの全てを発電所に任せるってことになるわけだけど、電気自動車社会に対応するための必要になる電力量とか、それに見合った発電所の増設計画とかは特にないんだよね。
「いつ、ヤレんの!?」とか言われても
「ムリでしょ」としか返せないよね。

それにエネルギーミックスって言葉もあるよね。
いろんな方法で発電したほうがいいよねってことなんだけど
「ウチは風力一本でやらせてもらってます」なんて国はないだろうね。
電気を作るにはいろんな方法を用意しておいた方が良いように、社会を回すエネルギーもいろんなエネルギーを使えるようにしておいた方がいいよね。

そうじゃないともしもの時にもしもしちゃうからね。

なんでヨーロッパはそんな無理難題を自分にぶつけるようなことを言い始めたのかと言うと、日本車が邪魔くさかったんだろうね。
カーボンフリーとか言うけど二酸化炭素なんて電気分解しちゃえばいいんだよ。

で、トヨタの話になるけど現在のガソリン車って主に3タイプあって
1つはトヨタが得意なハイブリッド
次にニッサンが得意なE- Power 
最後にマツダが得意なスカイアクティブ
となっているよ。

コレらの車が何がどうエコなのかと言うと、これ以前の車はエンジンが回っている時は発電機も回っていて常にバッテリーを充電していたんだ。
でもエコエコ騒がれるようになると「発電機回しっぱってもったいなくね?」という話になってね

モーターを積んでおいて、バッテリーがミッチミチの時はエンジンを止めてモーターで車を動かすのがハイブリッド

エンジンで車を動かすことは一切やめてエンジンには発電に専念てもらって、モーターで車を走らせる事にしたのがE- Power

そして、バッテリー満杯になったら発電機止めておけば良くね?っていうのがスカイアクティブだよ。

単純に考えれば余計なモーターを積んでいないスカイアクティブが一番エコっぽいよね。

でもオレはトヨタの社長になったから、スカイアクティブをオスわけにはいかないんだ。
そんなわけでトヨタの社長になったらオレは全力でミライを売ることにするんだ。
プリウスどれだけ売っても世界征服は出来ないからね。

ミライっていうは、ガソリンエンジンの代わりに水素で電気を作ってモーターで車を走らせるというなんかスゲー車の事だよ。

この前さ、首都高で群馬ナンバーのミライを見たんだよね。
でも群馬県には水素ステーションが一箇所しかないんだよ。しかもそれ高崎。
でもオレが首都高で見たミライは群馬ナンバーだったんだよね。
群馬の地形はよくわからないけど、高崎に水素を補充しに行くより東京の方が近かったのかな?

まあミライが売れない理由ってこれだよね。
水素ステーションがまるで不足しているんだよね。
ガソリン車やディーゼル車なら仮にガソリンスタンドが少なくても、ガソリンや軽油を買って家にストックしておけるけど、水素はそうもいかないからね。

ミライが売れるためには水素ステーションをバカみたいに増やす必要があるね。
水素ステーションを大量に設置する。
それが世界を征服する方法になるんだ。

でも、水素ステーションって全然増えないよね。
ガソリンスタンドに水素充填機を設置すればいいだろうって思うんだけど、水素ステーションってなぜか新規設置ばっかりなんだよね。
ガソリンスタンドは全国に約三万か所あるんだけど水素ステーションは160か所しかない。

しかも都市圏に集中していて地方にはほとんどない。
という事は、都内でミライを買っても旅行には使えないんだよね。
これじゃあ誰もミライなんてポンコツは買わないよね。

新たに水素ステーションをガソリンスタンドと同じ三万か所設置しようとすると、仮に一か所5000万円かかるとして1兆5千億円かかるね。
都内なら土地代だけでも5000万以上かかるだろうね。
こんなのどれだけ税金を注ぎ込んでも珪藻土マット並みに吸い込み続けるよね。
だからタダで全国に水素ステーションを作る方法を考えたよ。
三万か所なんてケチなことは言わずに数十万、数百万の水素ステーションをタダで設置するんだ。

それは家庭用水素ステーションを販売することだよ。

そんなもの出来るのか?って思うだろうね。
もちろん、分からないよ。
だってオレ中卒だからね。

でも、家庭用水素発電機は既に市販されているんだ。
エネファームって言うんだけどね。
これは都市ガスから水素を作って、それで発電する装置だよ。
200万くらいで売っているよ。
これに塩ビ管か何かを繋げてミライに水素を充填すればいいよ。
わざわざ水素を運んでくる必要もないよ。
まあ都市ガスがない地域ではプロパンガスを持ってくる必要があるけどね。

これで各家庭でミライに水素を充填できるようになるね。
でも出かけた時はどうするの?って思うよね。
それはね、家庭用水素充填機が広まればそれはコンビニや、今あるガソリンスタンドにも設置されるようになるからそこで水素を充填すればいいよ。
なんなら一般家庭でも水素充填機の塩ビ管を道路まで伸ばして水素を売ることだってできるね。
マンションにも当然水素充填機は設置されるから、そういったところも水素充填ポイントになるね。
マンションは水素を外部に売って共益費の足しにできたりするからね。
電気自動車に電気を売るマンションだって少しづつではあるけど出てきているからね。

そういうわけでオレは家庭用水素充填機を販売するんだ。
出来れば他の人が参入してくる前にオレが市場を制圧したいね。

そこでプリウス方式を採用するよ。
プリウス方式って言うのはオレが勝手に名付けたんだど、税金をブチ込んでコストを削減して一気に市場を独占する方法だよ。

トヨタがプリウスを売り出した時に「エコカー補助金」っていう制度があってね、これはプリウスを買うとお小遣いがもらえるという国の制度だったんだ。

お小遣いがもらえるってんでプリウスはバカみたいに売れたんだ。
プリウスがバカみたいに売れたから、プリウスの製造コストはバカみたいに下がって安いエコカーとして海外でも一気に売れたんだ。

それを今回も使わせてもらうよ。
家庭用水素充填機にも「補助金」という名の税金をブチ込んでもらう。
例えば、太陽光発電、ミライ、水素充填機のエコエコ三点セットを買うと300万の補助金と言う名のお小遣いを上げますよ!とかね。
太陽光が200万、水素充填機が200万、ミライが600万として計一千万円。300万の補助金で700万。

家を建てる時なら「お?ちょっとお得かも?」なんて思ってもらえる値段じゃないかな?
しかも塩ビ管を家の道路の前まで伸ばせるようにしておけばさらにお小遣いをゲットできるチャンスもあるよ。これは流行るよ。

そうやって水素充填機を売りまくれば製造コストが下がる。
製造コストが下がればそれを海外に売ることが出来る。

世界はトヨタの水素充填機であふれることになる。
ぶっちゃけミライとかどうでもいい。
世界中の家庭にトヨタの水素充填機が設置されることが大事なんだ。

一般家庭において電気と言う物はトヨタの水素充填機が作るものになる。
もう誰もオレには逆らえない。
なぜならオレの機嫌を損ねたらある日突然、世界中の水素充填機が停止するかもしれないからね。

オレがトヨタの社長になれば世界を征服できるよ。

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