中卒がおススメするタイの一等なスーフードレストラン、ソンブーン。

オレがタイで一番美味しいと思うレストランはソンブーンだよ。
ソンブーン。日本語で「完璧」という意味らしいよ。

「完璧」
この言葉の語源はまた中国のよくわからない謎のオッサンなんだけどね。
このオッサンの仕事は食客とか言って金持ちのオッサンにたかる仕事なんだ。
まあどういう仕事か具体的に言うと、金持ちのオッサンのところで食客という文字通り客として飯を食うお仕事だよ。
夢のような仕事だよね。なんでこんな素晴らしい仕事が存在するかというとね、昔の中国ではお金持ちのオッサン連中は謎のオッサンをいっぱい集めて飯を食わせるというわけのわからないことを一種のステータスにしていたんだ。

そんなわけで昔々の中国のとあるショボ目の国が「璧」というお宝を持っていたんだ。
この「璧」というお宝がいったいなんなのかと言うとただの石だよ。一応すげえ磨いて輪っかにしてあるんだけど、宝石でも黄金でもなくなんかただのきれいな珍しい石なんだ。言ってみればギャートルズに出てきそうなヤツだよ。

でもこの石ころはちょっといわくつきの石ころで、山の中でパンピーのオッサンがたまたま見つけた石なんだけど「こいつは超珍しい石だぜ!」って王様のところに持っていたんだ。
すると王様は「嘘つくんじゃねえ」って怒ってこのパンピーの片足をブッた切ったんだ。
中々どうして頭が狂っているとしか思えない展開なんだけど、もっと狂っていたのがこのパンピーオッサンで片足をブッた切られたって言うのに片足でケンケンしながらもう一回「いやマジで超珍しい石なんですよ」って持っていたんだよね。
でも当然「嘘つくんじゃねえって言ってるだろ!」って言われて残っていたもう片方の足もブッた切られちゃったんだ。
このイカれているパンピーのオッサンもさすがに両足をブッた切られたからもう歩けないし持って見せにいくこともできなくて「シャレんならん」って泣きわめいていたらさすがに王様も少しは憐れんだらしくて試しにその石ころを磨かせてみたらまあそれなりにキレイな石だったらしいんだよね。まあギャートルストーンなんだけどね。

でね、そんなギャートルストーンを持っていたのが「趙」っていうショボ目の国なんだけど、当時ガンガンズイズイグイグイ上昇中の「秦」って国が「おい趙、なんか超珍しい石持っているらしいじゃん、ちょっと持って見せに来いよ」って言ってきたんだよね。

こんなの絶対奪られるよね。絶対「お前のものはオレのもの」とか言い出すよね。
だから趙の王様が部下に「やべーじゃんどうするよ」って言うと、部下もそのまた部下に「やべーじゃんどうするよ」って伝言ゲームを始めたんだ。
この伝言ゲームは最終的に謎の食客にメシを食わせていた、とある謎の金持ちのところにきたんだ。
この金持ちは当然の権利としてタダでメシを食わせていた謎の食客に「やべーじゃんどうするよ」ってゲームを繋げたんだ。もちろん謎のタダ飯食らいに拒否権はないし伝言ゲームをつなげる相手もいなかったよ。

この時のタダメシ食いの心境はジャイアンのところにどら焼きを持っていくハメになったのび太の気分だっただろうね。
ジャイアンにどら焼きを取られたらドラえもんに焼き殺されるだろうし、どら焼きを渡さなかったらジャイアンに殴り殺されるだろうからね。
そんなわけでのび太くんはギャートルストーンを持って秦の国に行くことになったんだ。

まぁでも特別なにかあったわけでもなくのび太くんはギャートルストーンを持って趙の国に帰ってきたんだ。
~完~

そう「璧」が「完」したから完璧だよ。
一体何がしたかったのかさっぱりわからないけどそれが中国ってもんなんだろうね。

そんな名前を持つソンブーンはバンコクに数店舗あるんだけど、名前をパクったのかおそらく全く関係ないお店もいくつかあるね。

そんなソンブーンでのオススメはなんと言ってもシーフードだよ。
ソンブーンはシーフードレストランだからね。

シーフードといったらもちろん、エビ、カニ、そしてシャコだよ。
エビはブラックタイガー、カニはマッドクラブ、シャコはエイリアンシュリンプだね。
もうムチャクチャに美味いよ。

甲殻類アレルギーの人の前で「え?アレルギーなの?えぇ!?食えないの!?こんなに美味いのに!えー!マジで!?メチャクチャ美味いよ!もったいない!なんで食えないの?アレルギーなの?ええ!もったいない」とか殴られるまで延々と言っていられるくらい、美味いんだ。

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