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穏やかな秋の青森旅行③十和田市現代美術館

外観からの印象だと小さく感じてせっかちな私はすぐに作品の鑑賞時間は少なく済んでしまいそうと思いました…
が!!
そんなことはなく寧ろ時間が足りないくらいでいで確実にもう一度体感したい美術館です。

・必ず借りてほしい音声ガイド

オンラインチケットは入館日の7日前までなら購入可能とのことですが、すっかり忘れてしまい当日受付の自動販売機にて購入。ちょうど企画展閉場時だったので入館料は1,000円でした(現金払いのみ)。オンライン購入は200円引きで購入できるので予定がしっかり決まっていたらオンライン購入がおすすめです!

受付にもジム・ランビーさんの作品

今回受付にてチケットを購入したため少し受付周辺を見回す時間があり、目ざとい私は「音声ガイド(無料)」の札を発見!事前情報を手に入れてなかったので気が付いて良かったなと思ってます。

自分の視点だけでなく作品や作者の紹介を踏まえてみるべきポイントを案内いただけたことでかなり時間をかけて全ての展示を楽しむことができました。無料なのが不思議なくらい充実した案内なので、初めて行く方で時間がたっぷり取れる方は音声ガイドはぜひ借りてみてください!

ただ、ヘッドホンの貸し出しはなく携帯のように耳に当てながら聴くので、その間はじっと音声を聴く時間にあて写真を撮りながら聴きはできません(笑)

・スタンディング・ウーマン(ロン・ミュエク)

受付の部屋からすぐ1つ目の作品。十和田市現代美術館といったらこちらの作品を思い出す方も多いと思います。それくらいガイドブックや美術館案内で必ずと言って良い程紹介されている作品です。

手のシワが本当にリアルでいつ動きだしても
不思議じゃない

4メートルもある女性の彫刻。
360°どこからでも見上げることができる展示になっていて真っ白い部屋に佇んでいる姿から目を逸らすことができません。
指先にある指輪やシワ、服の馴染んだ感じから今でも動き出しそうな気配すらあります。角度を変えてみたりみる人の捉え方で顔の印象が変わるそんな不思議な体感をしました。

・ロケーション(5)(ハンス・オプ・ベーク)

少し混み合っていた塩田千春さんの作品を後で見ることにしてなんだか静かな部屋があったので先に覗いてみることに。
想定外の暗闇で出てくる人とお互いの存在に気がついた時にハッとするハプニングがありましたが、奥にはアップテンポの音楽?ラジオ?が流れているダイナーが。暗闇に目が慣れてくると高速道路沿いにあるお店であることがわかり席数も左右にある大きな店舗でさっきまでと全く違った空間にタイムスリップした感覚がありました。

よくよくみると道路が左右にあるんです

・念願の木 三途の川 平和の鐘(オノ・ヨーコ)

多くの願いが!叶いますように✨

現代アートはただ観るだけでなく触ったり中に入ったり鑑賞者も参加できる作品があるので私はワクワクしてしまいます。一人だと少し恥ずかしさもありますがせっかくきたし体感しなきゃ勿体無い精神でオノ・ヨーコさんの作品である念願の木に願いを書いた短冊をかけて三途の川を渡り平和の鐘を鳴らしました。
建物の中から見る3つの作品と庭に出て体感するのとでは2周目に中から眺めて時の親近感が違ったと思います。この作品をきっかけに中庭の作品を近くで眺めることができたので美術館の建物のつくりも体感できた感覚になりました。

・フライングマン・アンド・ハンター(森北 伸)

見上げたら隙間に作品が!

こちらの作品も中庭の作品でこの美術館の造りだからこその展示かもしれません。ちょっとした建物と建物の隙間を見上げると絶対手を離せない状態である人物とその目の前に槍を持って狙いを定めている人物が。その二人の関係性を感じたままに話たりしたら楽しそうっと思いながら寂しく一人で眺めてました(笑)足元だけでなく空に近い空間にも作品が展示されていると次はどこにあるんだろうっと見つけ出そうとする感覚も芽生え美術館自体を楽しむことができました!

・コーズ・アンド・エフェクト(ソ・ドホ)

中心に向かって濃くなるグラデーション
よくよくみると肩車で連なってる人形

美術館の1階を受付からスタートしてぐるりと廻った天井の高い部屋にあるすごくインパクトある作品。少し近づくと想像以上の人形の数に圧倒されました。しかもそれが綺麗にグラデーションになって様々な角度で光と色の印象が変わり螺旋状に繋がっていてる。肩車している人形を近くで見るとなんとも愛くるしく作品案内にもあった「他者の生との絶え間ない連鎖の中にある」表現も作品を見上げながら感じることができました。

・ミラー(フェデリコ・エレーロ)

ちゃんと写ってました👀が!

1階の展示をある程度みて一気に屋上へ。夕方だったこともあり夕日が綺麗に見えました。屋外の作品や奈良さんの絵も上がら眺めることができます。階段にある鮮やかなペイントとは対極で屋上の青さがプールみたいだな、このペイントが作品なのかと思ってましたが、屋上の足元に小さな目のようなペイントもあったみたいです。今度は上ばかり見て足元を見ることを失念してました。。

・闇というもの(マリール・ノイデッカー)

2階のはじめの部屋はまた暗闇でした。あまり暗いところが得意ではないのでじっくり見る度胸はなかったのですが、大きな部屋に森林地帯が広がっていました。目の高さに樹の根っこがあり森を見上げて歩きます。暗さに目が慣れてきたことろで木だけではなく何か人工的なものが見えてきたり反対側から森を見るとこの森自体が人工的に作られていることを感じ取れました。でも暗闇だったので音声ガイドも展示室の外で聴いてしまい…恐怖感に勝てずゆっくり鑑賞できなかったのが心残りでした。しかも怖くて?写真も撮れてませんでした。。

・無題/デッド・スノー・ワールド・システム(ボッレ・セートレ)

2階の展示作品はもう一つありこちらは先ほどと打って変わって真っ白な空間で眩しいくらいの近未来。暗闇から抜けたばかりで180°変わった世界について行けずこちらも目で見たのみで写真がありません(笑)宇宙空間を感じる映像や鹿?のような動物がそっとこちらを見ていて安心するようなしなかったような…。学芸員さん?もいらっしゃったのでソワソワしながら体感した作品でした。

・PixCell-Deer#52(名和 晃平)

大小さまざまな球体が放つ光がきれいでした

メインとなる建物の作品を鑑賞し終えて音声ガイドを返却しカフェに向かう途中に開放中の展示室がありました。企画展等はこちらの建物を使用しているのかなと思い覗いて見たら名和さんの作品がありました!

鹿の剥製がガラス等の素材で作られた大小サイズの様々な球体を纏っていて近くで見ると皮や毛がよく見えたり球体によってぼやけて見えたり…不思議な光を纏っていました。那須のN'sYARDに奈良さんのコレクションとして展示してあったことも思い出し場所が変わると見え方も受ける印象も少し違って強く逞しく凛としているなと感じました。(那須では可愛らしい印象が強かったのです)

・cube cafe&shop

暑い時期はソフトクリーム食べたいですね
広々としたcafeスペース

なんだかんだで歩き回ったので少し休憩と美術館のお土産を探しにcafe&shopに。アップルパイやコーヒーでもと思っていたのですが、後少しでラストオーダであることとバスの時間が気になりお土産だけ買うことに。ポストカードをよく購入するのですがなぜか草間彌生さんのファイルとマスキングテープを購入☺️

その後バス停でバスの時間を再度確認し屋外の作品を楽しむことに。何気なく美術館の裏側に回ったらここにも2つ作品が!

こんな裏手にも作品が!
不思議な写真が撮れるので大人気でした

ここでようやく美術館でもらったパンフレットをよくよく見ると通り沿いに多数作品があることも気が付きバスとの時間を計りながら歩いたものの目的のリンゴにはたどり着けつ断念。

最初の受付でもらうパンフレット


これまでご紹介した作品はほんの一部でまだまだ楽しく鑑賞した作品はいっぱいあります。しかも、美術館周辺にはまだまだ隈研吾さん設計の建物や安藤忠雄さん設計の図書館もあったり屋外作品が点在していることがわかったので、また行かなければ!っと心に決めました(笑)

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今回も最後までお付き合いいただきありがとうございます!
次回は十和田市現代美術館から青森駅までの道中とラーメンのご紹介予定です。引き続きよろしくお願いいたします。

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