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【Quest】On Demand Migrationのご紹介【移行ツール】①

こんにちは、トリオールの宮下です。

IT経験ゼロで今年入社したばかりのインフラエンジニアの卵です。

今回はQuest Software社がリリースしているOn Demand Migration(オンデマンドマイグレーション:通称ODM)についてご紹介していきたいと思います。

※Quest Software社のより詳しいご説明については先週の記事をご覧ください。

ODMはQuest社のSaaS型ソリューションであるQuest On Demandの一部で、”Microdoft 365テナント間の移行”に特化したツールです。

しかし一口に移行ツールといってもどういったシーンで活用するのか、どんなことが可能なのかよく分からない方もいらっしゃると思いますので、簡単にご説明していきます!


ODMを活用するシーン

  • A社とB社が合併し、新たにC社が誕生。C社の新テナントへAB両社のテナントを移行・統合したい!

  • A社のグループ会社であるB社とC社。いままで別々のテナントだったが、A社のテナントに統合したいので、BC両社のテナントをA社テナントへ移行したい!…など。

企業の合併やグループ会社のなかでのテナント統合など、移行の需要は年々増加しています。

ですが、移行の需要が高まる一方でその作業自体はとても大変です。

また、管理する人数が多ければ多いほど、そして創業から今までの歴史が長い会社であればあるほどデータや設定は多くなります。

ツールを使用せずすべて手作業で移行を行うと、膨大な量のデータや設定をいちいち手作業で新テナントに移さなければならず、かなりの時間と手間がかかり、通常の業務を圧迫してしまいます。

そういったとき、スムースな移行を実現できるのがQuest社のODMです。

また、Quest社はMicrosoft社のパートナー企業でもあります。
ですのでMicrosoft製品への造詣も深く、本製品もM365ユーザーに寄り添った仕様となっています。


ODMでできること

ODMでできることは以下の通りです。

Active Directory
ワークステーション、サーバー、オブジェクト、設定、プロパティ、ユーザー、グループ、連絡先、パスワードの移行が可能です。

Exchange
プライマリメールボックス、アーカイブメールボックス、予定表の移行が可能です。
また、パブリックフォルダの移行も可能です。

OneDrive:
OneDriveアカウントの移行、各ドキュメントに関連するドキュメントのバージョンとメタデータ、アクセス権の保持が可能です。

SharePoint
SharePointサイト、ドキュメントライブラリとリスト、その他データの移行、メタデータとアクセス権の保持が可能です。

Teams
チームとチャネル、チャネルに保存されたファイル、チャットの移行が可能です。


権限の設定やアクセス権なども一緒に移行してくれるODMなら、移行先のテナントで既存の設定を入れなおしたりする必要がありません。

また、ツールを使用したテナント移行を行うことにより、情報漏えいなどセキュリティ面でのリスクを減らします。

ODMでの移行は、プロジェクトに伴うリスクや時間を最小限に抑えながらテナント間の共存を確保し、分かりやすいプラットフォームでの管理でストレスの少ない移行作業を実現します。


日本語非対応について

以前の記事にも少し書かせていただいたのですが…Quest社の製品、実は日本語化非対応です。
今回ご紹介しているODMも、外国語のみです。

ですがご安心ください、毎週こちらのnoteにてODMの操作手順をご説明していきます。(もちろん日本語です!)

また、ODMはM365ユーザーに寄り添った分かりやすいプラットフォームで、直感的に操作することが可能になっています。

ODMのMy Dashbord画面(トップ画面)。移行状況を把握できます。


英語が苦手な方でも、そこまでストレスを感じず使っていただけるのではないかと思います。

Migration(移行)のDASHBORD画面。分かりやすく各項目に分かれていて、英語が苦手な方でも操作ができます。


まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございました!
ODMを使用した移行について、なんとなく理解していただけたのではないかと思います。

ODMはMicrosoft 365のテナント間移行を必要とする方々の強い味方です。

こちらのマガジンでは、毎週ODMの概要と操作に関する記事を上げていきます。

分かりやすく丁寧な記事を心がけ、皆様と一緒にODMでの移行を学んでいきたいと思っております。

ぜひ次回の記事もご一読ください!


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