見出し画像

noteでの漢文返り点の記入方【裏技】

高校までの古文で赤点じゃなかった方なら、脳裏の片隅に記憶があるかと思いますが、漢文に「返り点・レ点」っていうのがありますよね。

六波羅蜜寺天暦造像と空也-p.ⅰ-部分

こういうやつです。(『空也誄くうやるい』より抜粋)
奈良時代~平安時代~鎌倉時代頃までの文書もんじょは、和歌や私的な手紙・日記などを除いて、多くが漢文で書かれました。というか、かな文字の登場が平安中期ですからね。

これをnoteの上で打ち込む方法、見つけてしまいました!

画像2

こんな風にしています。
どういうことかというと…

画像3

お分かりいただけたでしょうか?
これ、実は「半角スペース」を親文字として、「㆒」・「二」・「レ」をルビとして設定しているのです。
これをnote上で表示すると、↓のようになります。

天慶元年以来、還在 長安 。其始市店乞食、有 、皆作 仏事 、復与二貧患 。故俗号 市聖 。又尋常時、称 南無阿弥陀仏 、間不 髪。天下亦呼為 阿弥陀聖

すると何故か下付き文字になって、とても返り点・レ点っぽく見えるようになりました!

また、二字熟語に返り点・レ点を打つ場合、「-」で二文字の間を繋ぎ、そこに返り点・レ点を打ちます。

広令集-会普令随-

このような場合は、「-」(半角ダッシ・マイナス記号)を親文字としてルビを振りました。

画像4

こんな感じです。
下付きにならず上付きになってしまうのが難点ですが、一応返り点・レ点を打つことが出来ました。

・・・こんな記事を書いても、実際に「おお、便利だ! 使ってみよう!」という方がどれだけいらっしゃるかは甚だ疑問ですが…💦
いつかどこかどなたかのお役に立てるかも…と思い、記事にしてみました。

なお、例として使用した漢文は、平安時代に書かれた空也上人くうやしょうにんの伝記・『空也誄くうやるい』の一部です。
↓の記事の末尾、「◆附録 関連史料翻刻」に、原文と読み下し文があります。
六波羅蜜寺天暦造像と空也

ではまた!