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7月7日、クラシック音楽日記♪+ジャズ

午前中、ベートーヴェンのピアノソナタをかなり大きな音で鳴らしながら、掃除をする

聴いた盤は、ロシアのピアニスト、ヴェデルニコフ演奏の1974年に録音されたもの

曲目は、
自作の主題による32の変奏曲 WoO80
ピアノソナタ14番 月光
ピアノソナタ17番 テンペスト

掃除機に負けない音で曲の勢いも借り、はりきって掃除する。ロシアのピアニストだけれど生まれはハルピンなので、生地は日本からほど近い

ベートーヴェンの曲には背中を押すパワーがあるので、進んでその力を借りたいこともある

ヴェデルニコフ 1976年(54歳)

掃除が終わったら口直しという感じでジャズに切り替える

私の一番好きなトランペッター、フレディ・ハバードの1972年に録音された盤、Sky Dive を聴いて心をゆるませる

ギターにジョージ・ベンソン、ピアノにキース・ジャレット、フルートにヒューバート・ロウズが参加しており、好きなCTIレーベルから出ているもの。パーカッションのアイアート・モレイラも演奏している

ジャズはフレディ・ハバードが一番好き

外はかなり暑いけれど、がんばって都知事選挙の投票へ行く。投票もせずにいて政治に文句を言うことはできない、と自分に言い聞かせる

帰宅してランチを作りながら聴く音楽に、またベートーヴェンを選ぶ。今度はピアノソナタ第30番〜第32番にする

演奏はスヴャトスラフ・リヒテルで、1963年にドイツのライプツィヒでのライブ録音になっている。この曲はある程度、演奏者の年齢がいってからの録音の方が断然いい

若いときに演奏するのは自由だけれど、リサイタルなんかで聴いても心の奥に響いてくるものはないだろうと思う。感動したとしても、テクニックの素晴らしさに対してというところにとどまってしまっても仕方のないこと

ヴェデルニコフの演奏する30番〜32番もあってとても好きなのだけれど、ヴェデルニコフの演奏は午前中に別の曲で聴いたので、お昼はリヒテルにする

リヒテルは、打鍵の強いヴイルティオーゾ的な演奏をイメージしやすいけれども、弱音を優しく奏でる音楽にじんわりと感動してしまうことが多く、室内楽の演奏もとてもいい。オレグ・カガンとヴァイオリン・ソナタで共演している演奏もいいのでよく聴く

ベートーヴェンはアダージョ楽章が断然いいと思う。交響曲第7番も第九もアダージョが好きだ

ピアノソナタ第30番以降を聴く


食後はチェリストの宮田大が、ピアニストのジュリアン・ジェルネと二人で演奏している「木漏れ日」というアルバムを聴く。フォーレのシシリエンヌ、ファリャの火祭りの踊りなどの曲が入っている。夏はファリャやグラナドスなど、スペインの音楽を聴くのもより楽しい

演奏者は違ってしまうけれども、フォーレのシシリエンヌをカピュソンが演奏しているものをはっておく

宮田大はCDで聴いてよかったので、一度生で聴いてみたいなあと思っていたこともあり、たまたま機会のあったリサイタルへ出かけて行ったことがある

小山実稚恵、矢部達也、宮田大の3人でのトリオによるリサイタルで、演奏曲にはドボルザークのピアノ三重奏曲第4番、ドゥムキーがラストを飾っていて、楽しみにしていたけれど、全然よくなかったので、かなり残念だった(泣)

リサイタル直後に、タワーレコードでスーク・トリオのドゥムキーのCDを買って聴いてみたら、その演奏の素晴らしさに思わずうなってしまうほどに感動してしまった。あぁこんなにいい曲だったんだ!  と納得の演奏。生で聴くよりもCDで聴く演奏の方が圧倒的にいいなんてことあるんだ!  とびっくりしてしまった体験となる

あのトリオはもしかすると相性が良くないのかもしれない

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