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COTレポート(9月24日時点):BTC先物

対象商品:CMEビットコイン(BTC)先物

チャート:TradingView

9月27日に公表された9月24日時点のCOTレポートの内容は次の通りです。

出所:CFTCより執筆者作成

Open Interest(建玉:OI)は、ポジション数を反映した指標ですが、前週と比べて減少しました。

出所:CFTCより執筆者作成

これは、レバレッジド・ファンドなどの投機筋が、BTC先物市場におけるポジションを調整したことが要因と考えられます。彼らは、現物のBTCを活発に取引する一方で、先物市場では現物市場のヘッジとして、これまでネットショートのポジションを維持しています。しかし、最近の市場動向を受けて、そのネットショートポジションをそれほど増やしていません。

出所:CFTCより執筆者作成

実際、総建玉に対する投機筋のネットショートの比率は、前週と比べてわずかに増加しています。もし、投機筋が今後さらにネットショートポジションを増加し、総建玉数に対するネットショートの比率が大きく増加するようであれば、BTCは上昇に転じる可能性が高まると考えられます。

出所:CFTCより執筆者作成

BTCに強い影響を与えているASSET MANAGER(アセット・マネジャー)は二週連続でネットロング・ポジションが減少させていました。24年9月限は最終金曜日、27日に満期を迎えますが、その前に大きくロングポジションを減らし、ポートフォリオの見直しを行った模様です。

出所:CFTCより執筆者作成

一方で、OTHER REPORTABLE(その他報告者)のネットロングポジションは総建玉数に対して過去最大となりました。このグループは短期的な市場動向をヘッジする目的で先物を運用していると言われています。その点では、彼らはBTCは単なる反発ではなく、ここから上昇に転じる可能性が高いとみています。

出所:CFTCより執筆者作成

総建玉数は減少したもののスマートマネー指数は13週移動平均線を超えて上昇しました。しかし、7月の最高値を超えるまでは、BTCが市場最高値をつけることは難しいと思われます。やはり、注目はLEVERAGEDの投機筋が更にBTC先物を売っていくのかどうかです。

分析者:なりた・ひろゆき

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