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COTレポート分析~ビットコイン先物

対象商品:CMEビットコイン先物(8月27日時点)


8月30日に公表された8月27日時点のCOTレポートの内容は次の通りです。

出所:CFTCより執筆者作成

ポジション数を反映しているOpen Interest(建玉)が8月27日時点で、3週連続で増加していました。NON REPORTABLEを除く4区分のグループ全てが買い増したことでロングポジションが増加していました。

出所:CFTCより執筆者作成

LEVERAGED (レバレッジド・ファンド)の投機筋は現物のBTCを活発に取引している傾向が強く、BTC先物市場では現物市場のヘッジとして、現在もポジションは売り持ちのネットショートになっています。

彼らはロングを24.1%増やしましたが、同時にショートを6.6%増やし、ネットショート・ポジションは前週と比較して増加。彼らはBTCの反発に対するヘッジとしてBTC先物を売った可能性が高いと言えます。

出所:CFTCより執筆者作成

BTCに強い影響を与えているASSET MANAGER(アセット・マネジャー)はロングを2.8%増やし、ショートを2.6%減らしたことでネットロング・ポジションが増加しました。

出所:CFTCより執筆者作成

OTHER REPORTABLE(その他報告者)がショートを13.5%減らし、ロングを6.1%増やした。ヘッジ目的で先物運用しているこのグループがBTCの上昇をヘッジしている可能性が高いです。

アセット・マネジャーとその他報告者は共にネットロング・ポジションを保有し、今後、BTCが上昇すると言う見方をしています。

出所:CFTCより執筆者作成
出所:CFTCより執筆者作成

SMART MONEY(スマート・マネー)指数は再び上昇し始め、13週移動平均線を上回りました。しかし、新高値をつけていない点が気になります。依然として、BTC先物市場参加者はBTCに関しては強気ですが、スマートマネー指数が新高値を次回のCOTレポートが公表された時点でつけていないと、上昇モメンタムが薄れ、よりBTC先物価格の調整期間が長引いてしまうでしょう。

分析者:なりた・ひろゆき

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