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LINE公式アカウントを【教育アプリ化】して、友だち2万人超えた話

YouTuber韓国語講師をしている、トリリンガルのトミです。

現在はオンライン上で、韓国語学習サービスを提供しています。

今回は私が、LINE公式アカウントを事実上の【教育アプリ】にしてしまった方法について、ご紹介したいと思います。

公式アカウントが【教育アプリ】ってどういうこと?

って思われますよね。

LINE公式アカウントといえば、クーポンをもらえたり、キャンペーンのお知らせが来たりするイメージがあると思います。

しかし、私は全く違う活用の仕方をしています。

簡単に言うと、LINE公式アカウント上で、私がYouTubeやサイト上に掲載した、韓国語講座の全てを学習できるようにしてしまったんです!

トリリンガルのトミ:LINE公式アカウント

このLINE公式アカウントからは、韓国語の解説動画やテキストが閲覧でき、単語集のダウンロードや4択クイズの挑戦もできるようになっています。

全ての学習過程を終了した人には、修了証も発行しています。

正に、LINE公式アカウントが、韓国語の教育アプリと化しているのです!

そして、すでに延べ2万人以上の方が、私のLINE公式アカウントに友だち登録をして、韓国語を学んでくれています。

さらに、現在も毎月1000人近くの友だち登録が発生しています!

結果、このLINE公式アカウント経由で、たくさんの方が私の教材やサービスを購入してくださるようになりました。

つまり、このLINE公式アカウントが、ブランド構築やサービスの認知拡大などのプロモーションに、大きく貢献してくれているのです。

そして、そのポイントが、LINE公式アカウントの教育アプリ化というわけです。

今回は、この少し変わったLINE公式アカウントの活用方法について、そのノウハウを詳しくまとめてみました。

みなさんのLINEライフのご参考になれば幸いです。

1.YouTubeとサイトで展開してきた韓国語講座

私は教育系YouTuberで、もともとYouTubeをベースに韓国語講座を展開してきました。

トリリンガルのトミ:YouTube

特に、最初に始めたシリーズものである、「初級韓国語講座」は、全部で50動画分のボリュームがあります。

また、動画と同じ内容をテキストでも読めるようにし、自分のサイトに掲載しています。

トリリンガルのトミ:サイト

さらにサイトでは、学習内容を補足できるよう、4択の単語クイズやテスト、PDF資料の配布などをおこなっています。

講座を全て修了した方には、PDFで修了証を発行する機能まで付けました。

このように、YouTubeとサイトをフル活用することで、かなり充実した学習コンテンツを提供できるようになりました。

しかし、ここで大きな問題が発生します。

学習者さんが私の韓国語講座を学ぼうと思ったら、YouTubeとサイトの間をなんども行き来しないといけなくなったのです。

確かにコンテンツは充実していますが、コンテンツの置き場が散らばっているために、使いづらい状態となってしまったわけです。

また、私の場合は教育コンテンツですので、学習するのに順番があります。

50回シリーズであれば、1番から50番まで順番通りに動画を見てもらう前提で作成しています。

そうしないと、学習内容が途中から分からなくなってしまうのです。

しかし、YouTubeで特定の動画シリーズを順番に見るというのは、けっこう面倒なんです。

私もYouTubeの再生リストを作って、動画シリーズをまとめたりしたのですが、実際の利用状況を見ると、再生リストを活用している人ってあまりいないんですよね。

またサイトの方でも、あるページから次のページに誘導するために、ページの一番下に「次の記事へ」みたいなリンクを貼ったりすると思います。

しかし、次の講座を見るために、わざわざ一番下までスクロールしないとクリックできないので使いづらいんです。

そこで考えたのが、LINE公式アカウントを使った、コンテンツの統合でした。

2.LINE公式アカウントでコンテンツを統合

コンテンツの統合ってどういうこと?

って思いますよね。

つまり、YouTubeやサイトに散らばっている、学習コンテンツの全てに、LINEからアクセスできるようにしたんです。

すごく簡単に言うと、LINE公式アカウントをリンク集にしたってことなんです!

現在の私のLINE公式アカウントの画面がこちらです↓

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画面下のリッチメニューをクリックすると、該当する学習コンテンツのリンク一覧が表示され、すぐに学習を開始できるようになっています。

コンテンツには当然、動画のものもあれば、テキストもあります。

これらにアクセスするのに、YouTubeやブラウザアプリを別途開く必要がありません。LINEだけで完全に完結させています。

学習者からしてみれば、LINE公式アカウント内で全ての学習が完結するので、これは教育アプリだと言われても、まったく違和感がないと思います。

ではここから、LINE公式アカウントを、事実上の教育アプリにした、具体的な方法についてご説明します。

結論から言いますと、「自動応答」「リッチメニュー」「カードタイプメッセージ」の連携技となります。

この方法を使えば、ワンクリックで最大45個のコンテンツと90個のリンク先を表示させることができます。

では具体的な設定を見ていきましょう!

 ①応答設定

基本的に、自動応答モードを使いますので、下記の設定をおこないます↓

設定→応答設定→基本設定→応答モード→Bot

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 ②カードタイプメッセージ

次は一番の肝となる、カードタイプメッセージです。

学習コンテンツへのリンクは全て、カードタイプメッセージ内で設定します。

まずはカードタイプの選択です。このカードタイプによって、レイアウトが変わってきます。

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私のおすすめは「プロダクト」です。

次に中身を設定していきます。私は下記のようにしています。

・ラベル:無効
・写真:1→画像を1枚登録
・カードのタイトル:1行に収まる範囲で入力
・説明文:有効にし、2行に収まる範囲で入力
・価格:無効
・アクション1:URL→リンク先URLを入力
・アクション2:URL→リンク先URLを入力
・もっと見るカードを使用:無効

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アクションは最大2つまで設定できます。つまり、2つのリンクまで貼れるわけです。

また、一つのカードタイプメッセージには、9個までのカードを登録できます。

カードの複製や、並べる順番の変更も簡単にできます。

 ③リッチメニュー

次にリッチメニューを決めます。リッチメニューは、画面の下の方に出てくる、画像リンクのことです。

私は6マス型のテンプレートを使っています。このマスの数だけクリック箇所が増えます。

どのテンプレートを使うかは、コンテンツのカテゴリーの数やデザインなどで判断したらよいと思います。

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次に、リッチメニューをタップした際に、どのようなアクションを起こさせるかを決めるのですが、これは「テキスト」にしておきます。

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「テキスト」とは、その画像をクリックした際に指定したテキストを表示するという機能です。

この指定したテキストを使って自動応答を動かすことになります。

ですから、テキストは何でもかまいませんが、あとで同じテキストを自動応答にも設定することになりますので、忘れないでください。

また、利用者が間違って、こちらの指定と同じテキストを入力して、カードタイプメッセージを発動させないように、あまり一般的ではない単語などを指定した方が安全です。

私は「初級1」「補講講座」などに設定しています。

それと、背景画像は利用者がクリックしたくなるようなデザインが良いと思います。

私は、LINEスタンプも作っていましたので、そのデザインを使って背景画像を作成しました。

トリリンガルのトミ:LINEスタンプ

名称未設定のデザイン

 ④応答メッセージ

最後に応答メッセージを設定します。

ここで、リッチメニューを作成する時に決めた、指定したテキストをキーワードとして設定します。

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さらに、その指定したキーワードが入力された際に表示されるコンテンツとして、カードタイプメッセージを選択します。

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これは最大5つまで設定できますので、同時に5つのカードタイプメッセージを選択可能です。

これで設定完了となります。

あとは、自分のLINE公式アカウントに、自分の個人LINEを友だち登録し、実際に想定通りに動くのかを確認してみてください。

 ⑤注意点

a. カードタイプメッセージの内容変更

カードタイプメッセージの内容を変更したいとなったとします。

その場合、カードタイプメッセージを編集するだけでは変更は反映されません。

応答メッセージ側も更新する必要があります。具体的には下記のような流れで更新します。

・カードタイプメッセージの内容を変更し保存
・応答メッセージで、内容変更したカードタイプメッセージを一度削除(右上の×をクリック)

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・応答メッセージで、削除したカードタイプメッセージを再度追加し保存

b. カードタイプメッセージの行の高さをそろえる

カードタイプメッセージを作る際に、「1行に収める」や「2行に収める」とか書きましたよね。

あれは必ずしも必須ではないのですが、その方が見た目がきれいに並ぶんです。

カードタイプメッセージは横一列にサムネイルが表示されるので、タイトルや説明文の高さを合わせた方が見やすいため、私は文字数を調整しています。

c. 新しいコンテンツの追加

私の場合は、毎週のように新しいコンテンツを作成しているので、LINE公式アカウントから新しいコンテンツへのリンクも毎週貼っています。

少し手間はかかりますが、そのおかげで利用者側からすれば、YouTubeアプリに行かなくても全てのYouTube動画が見れるという便利さを保つことができています。

正確なテストはできていませんが、こういった配慮がブロック率の低下などにも影響していると考えています。

なお、新しいコンテンツを追加した際も、aの応答メッセージの更新が必要です。

3.教育アプリ化した反響

LINE公式アカウントを公開してから、1年半で2万人以上の人が友だち登録をしてくれました。

また、毎月1000人近くの新規の友だち登録があります。

オンラインに特化した韓国語教育と言うニッチな分野で、これだけの友だちを集められたことは、予想以上のできごとでした。

おかげ様で、認定済アカウントにもしていただき、LINE内で「韓国語」で検索すると、公式アカウントタブで常に上位に表示されるようになりました。

また、もっと驚くべきは利用者さんたちのアクティブ率です。

通常のLINE公式アカウントは、友だち登録した後は、利用者はやることがないのでほとんど放置しています。

アカウント主からのお知らせのメッセージ配信が無ければ、友だち登録をしたことも忘れてしまっていた、というのもよくありがちです。

しかし、私のLINE公式アカウントの場合、登録してくれた人は韓国語の勉強のために使っています。

だから公式アカウントの分析ツールで確認すると、毎月数千回以上の自動応答が発生しています。

つまり、利用者さんがリッチメニューを、数千回クリックしているということです!

また、私のサイトやYouTubeから友だち登録をしてくれた人たちは、1か月後でも約90%がブロックせずに残ってくれています。

こちらから、サービスや商品紹介などのメッセージ配信をおこなっているにも関わらずです。

これは、それだけ韓国語学習者さんたちにとって、私のLINE公式アカウントが重宝されている証拠だと言えます。

また、LINE公式アカウントを使って、いろいろなサービスや企画の紹介をすることで、利用者さんたちとの距離がとても近くなったことを感じます。

特に私の場合は、SNSのフォロワーさんも年配の方が多いのですが、LINEは説明しなくても使い方が分かるので、コミュニケーションツールとしては最適です。

4.LINE公式アカウントの底力は未知数

いかがだったでしょうか?

今回は、「自動応答」「リッチメニュー」「カードタイプメッセージ」を使って、LINE公式アカウントを教育アプリ化した実例をご紹介しました。

しかし、LINE公式アカウントにはそのほかにも、使い切れないほどたくさんの機能があります。

まだまだ私も全てを使いこなせていません。

しかも、日々進化しています。

私がLINE公式アカウントを始めたころにはなかった、ビデオ通話機能や、ステップ配信機能も、今では実装されています。

これだけの機能を小規模であれば無料で使えるのですから、活用しない手はありません。

ぜひ今回の記事を参考に、皆さんもLINE公式アカウントでどんなサービスを提供できるか、試行錯誤してみていただけたらと思います。

そして、面白い活用方法があれば、ぜひ教えてください。

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