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何でその地雷踏みに行くんだよ…。男心ってよく分からない「ゴーストライター」 その他諸々。

 2012/2/17にアップしたやつ。

 さて、ここ1週間はやたらと映画を観たのです!
 どんどん紹介するよ! どんどん!

本サイト的スコア…71点/100点

 ほぼ初めての、新作DVDご紹介。

あらすじ
 元英国首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の自叙伝執筆を依頼されたゴーストライター(ユアン・マクレガー)。ラングが滞在する真冬のアメリカ東海岸にある孤島に赴き、取材をしながら原稿を書き進めるうちに、ラング自身の過去に違和感を覚えるようになる。
 やがてそれは前任者の不可解な死に対する疑問となり、その謎を追いかけることで国家を揺るがす恐ろしい秘密に触れてしまう。そして、さらにラングの妻ルース(オリヴィア・ウィリアムズ)と専属秘書アメリア・ブライ(キム・キャトラル)とともに巨大な渦にはまってゆくのだった・・・。 (オフィシャルサイトより抜粋)

 えーと、結論から言うと、中々面白かったです。巻き込まれタイプの主人公が一所懸命謎を追うタイプのサスペンスです。典型的なインドア文系男子なのに、命狙われたり、追いかけられたり、慣れないアクションとかせざるを得ない感じが、なんだかすごーく大変です。あらすじにある「国家を揺るがす恐ろしい秘密」って言うのも、あながち誇大広告じゃないです。こう言うタイプの映画の煽り文句にしては、非常に誠実です。
 主人公が事件に本格的に巻き込まれるきっかけになった出来事がありまして、もうそれが「どう考えてもお前それは行くべきじゃないだろう」ってものに首をつっこんでしまったことがきっかけなんですね。ひらたく言うとラブ的な出来ごとなんですけど。主人公も「止しとけよ」って鏡の中の自分に言い聞かせてるのに、行っちゃったんですね。それどう見ても地雷女ですから!!!! と言う、私の叫びはユアンに届きませんでした。男の人ってよくわかんないですね。男心ってよくわかんないです。
 監督はロマン・ポランスキーです。ロマン・ポランスキーと言えば“海の上のピアニスト”で有名ですね。私は“チャイナ・タウン”が好きだったりします。
 この“ゴーストライター”のラストシーンと“チャイナ・タウン”のラストシーンは実はちょっと似てます。こう言う余韻のある長回し撮らせたら上手いですね。


本サイト的スコア…80点/100点

 この映画はめっちゃ面白かったよ! 2006年のアメリカ映画で、監督はスパイク・リーです。
 ニューヨークのアッパークラスな雰囲気ぷんぷんの銀行に、ペンキ業者を装った4人組の銀行強盗が押し入ります。彼らの緻密も緻密、大胆不敵、奇想天外な完全犯罪の一部始終を描いたものです。刑事役のデンゼル・ワシントンが良い味出してます。私の大好きなウィレム・デフォーが警部役で出てきますが、すんげーーーーーー地味です。これだけ納得いかない。ウィレム・デフォーじゃなくて良いじゃんそれってくらいアクの無い役だった。でも、続編があるなら出て欲しいです。
 銀行強盗と刑事の駆け引きと、全てが終わったあとの事情聴取の様子を交互に流していくんですが、物語の中でさりげなく示された伏線がラストまででほぼ完全に回収され、かつ、破綻がないのがモノスゴイと思いました。観客に想像の余地を残しつつ、ここを見せないと物語が綺麗におさまらないよと言うシーンはきっちり見せてくれる。謎解き・サスペンスもののお手本のような映画だと思います。
 これをスパイク・リーが撮ったってのがまたすごい。娯楽作品も撮れるんだなと。ニューヨークをかっこ良く撮らせたらこの人はトップランカーですね。アントワン・フークワも良いですけどね。

以降はザクッとサクッと!!

 50点/100点。
 BS-TBSでちょっと前にやってたのを録画して観ました。番組情報のとこに「6人の男女がおりなすラブ・コメディ」って書いてあったので、往年の男女7人的なアレか若しくはビバヒル的なアレを想像して観はじめたのですが、もう全然違うじゃん、って言う。コメディじゃないじゃん。ちゃんと仕事してくださいよTBSの人!!!! って感じだった。
 スペインの田舎町の下着会社の社長のドラ息子と、水商売やってるおばちゃんのとこの娘が恋に落ちて、未婚なのに娘が妊娠してしまったとこから物語は始まります。娘をどうしても気に入らないドラ息子のカーチャンが、下着モデルに応募してきたイケメンを使って娘をドラ息子から引き離そうと画策。しかし、人の感情は思うに任せないもの。「なんでやねん!」と言う感じで色んな人が恋に落ちたり憎みあったり、入り乱れての人間模様の行く果ては豚の骨! と言うお話です。
 ペネロペ・クルスたんのデビュー作なんだよね。どんなに可愛いのかと思ってワクワクしながら観はじめたんだけども、メイクとヘアスタイルの所為か、序盤はただのイモネーチャンって感じだった。ちょっとガッカリしながら観てたら、途中からどんどん可愛く、妖艶になってきて、女優が開花するのを目の前で観てしまったって感じでした。ペネたま可愛いよペネたま。
 あと、イケメン役がハビエル・バルデムだったのでちょっと得した気分でした。

 55点/100点。
 刑事ものの古典ですね。NYPDの麻薬捜査官の執念を描いております。ジーン・ハックマン演じるところの刑事の暴走具合は昨今の刑事ものには見られない奔放な感じで、非常にオモロかったです。あと有名なのは中盤のカーチェイスのシーンでしょうか。これもまた凄過ぎて笑ってしまった。前半のかったるい捜査のところがもうちょっとキレが良かったらもっと面白かっただろうなと思います。個人的な意見ですが。

 レイチェル・ワイズ主演、実話をベースにした告発もの。女の子たちを人身売買している大人たちをどうにか告発しようと女性刑事が頑張るお話。と言うか、これが実話とかまじ憂鬱なんですけれども…。世の中にはひどい奴らがいるもんやで!まじちんこもげろとしか言いようがない。地獄に落ちろと言いたい。
 と言う、非常に非情に後味の悪い映画なのでございます。でも、構成も映像も脚本もちゃんとした映画でした。ここ何カ月かで見た、日本未公開の映画の中ではいちばんしっかりしてた。

 旦那に付き合って観たのだけども、何て言うかもう古典って感じでした。ヒッチコックだったら“ロープ”のほうが面白かったです。これも何か微妙に後味悪かったな。ヒッチコックがグレース・ケリーのこと好き過ぎて、悪く扱いたくなかったんじゃねーの? って勘繰ってしまった。40点/100点。


 今週はわりと当たりを引いた週でした。

 あと最近、機動警察パトレイバーのDVD観てます。まあまあ面白いです。でもコミックの方が面白いかもしれん。

2021年註 本文で紹介しているロマン・ポランスキーですが、作品は非常に素晴らしいものを撮影する監督ではありますが、過去報道されている俳優への暴力などについては到底許容し難いと考えています。本文も転載をやめようかどうか考えましたが、とりあえず転載することにしています。

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