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謎の出来物を病理検査に出した体験記

30代に入ってから首から下に出来物が突如出現することが増えました。
今回は30歳になった年に起こった出来物の発見から正体の判明までの記録です。

正体不明の出来物を発見

30歳を迎えて数ヶ月経過したある日、入浴時に背中を洗っていたらゴリッとした感覚が。
鏡で確認しようにも位置的によくわかりません。
あまりベタベタと触りすぎるのもよくなかなと思い、スマホ用の3脚とカメラアプリのタイマー機能を駆使して背中の自撮りを試みました。
するとニキビにありがちなサイズ感の茶褐色の物体がありました。
前日まで背中を洗ったり、スキンケア時にも気づけなかったので、急に出来たのかと思いましたがそれにしては育ち過ぎです。
一体いつからあったのか不明ですが、色はほくろっぽいけど触ると若干痛いのでニキビ(吹き出物)か?と考えその日はうつ伏せや横向きで寝ました。

美容皮膚科での切除を検討する

3日ほど経過して痛みがなくなっていたので「ホクロかな?だったら目立つし触ると気持ち悪いから取りたい」と考えました。
完全に余談ですが筆者は立体的なほくろは一切なく、体毛もかなり薄いので背中のキレイさには自信がありました。なのでこんな邪魔者は許せません。
自費診療でも安いところが多いらしいので美容クリニックを検索しました。しかし何度か通わなければいけないプランが多く、面倒に感じたり、万一放置したらヤバイ腫瘍だったら…?とだんだん悪い想像が働いてしまい、美クリでの切除はやめました。

一度近所の皮膚科へ

悪性の腫瘍だったら怖いということで、大きい病院へかかりたかったのですが、紹介状が必要なのでまず近所の皮膚科に行きました。
病院や医師によって差はありますが、皮膚の異常は断定が難しいとされていることから近所の皮膚科では「繊維種かな〜?う〜ん?」といった仮の診断に。その場では処置が出来ないので紹介状を書いてもらい後日大学病院へ行くことに。
繊維種の詳細は以下

取り方は2択

予約当日になり大学病院へ。
そこで提案された除去方法は2つありました。
1.液体窒素で焼く
2.縫合手術
1は子供に使われることが多く、痛みは少ないが何度か通わなければならない。
2は日帰りでできる。
何度も通うのは面倒なので即決で2を選びました。
あとは焼いてしまうと病理検査に出せないので、正体を知りたかったことも手術を選択した理由です。
とはいえ術前検査を受ける必要があったので、その日は同意書にサインし、採血をして帰宅しました。
後日友人とLINEした際にこの話題を出したところ、子供の頃やったけど液体窒素も普通に痛いとのことでした。

手術から抜糸そして正体判明

最初に大学病院に行った当日、術前検査としてHIV抗体検査を実施、4日後に手術の予約をしました。
多くの人が陰性ということで検査結果は当日伝えられます。
そして4日後に再度来院、検査結果も陰性で問題なかったのですぐに手術の準備にとりかかります。
簡単な手術ということもあり、医療ドラマに出てくるような完全隔離された手術室ではなく診察室のベッドをカーテンで覆って実施します。
局所麻酔を打って感覚が鈍ったことが確認が出来たら手術開始。
怪我した箇所の縫合の経験はありましたが、切り込みを入れるのは人生初なので、若干の緊張はありましたがまったく痛みもなくすぐに終わりました。
切除した肉塊を記念に?見ましたが普通にキモかったです。
術後は抗生物質とカロナール、塗り薬を処方されて帰宅しました。

手術から8日後に抜糸と検査結果を聞きに来院しました。
抜糸は麻酔なしで一瞬で終わりました。ボタン付けより素早かったです。
そして肝心の検査結果ですが「母斑細胞母斑」でした。
何それ?って感じですがホクロの正式名称?だそうです。
と言うことでホクロでした。何事もないことがわかり、キモい物体も消えたので手術してよかったです。

ここまでにかかった費用とその後

<近所の皮膚科>
診察費:1610円
紹介状:5000円
<大学病院>
診察費:2250円(検査)
手術費:9174円
薬代:660円
診察費:222円(抜糸)
合計:18916円

その後の処置として2〜3ヶ月程度手術箇所にサージカルテープを貼ったまま過ごすことになります。
これはケロイド防止に必要なことだそうです。
絆創膏のように貼り剥がしはせず、基本的に貼りっぱなしで過ごし、剥がれてしまったときだけ貼り直します。
現在はすっかりキレイな状態になりました。

あくまで個人的な意見ですが、何か分からず不安になるくらいなら、美クリに行くより病理検査に出して保険適用で切除する方が何重にも安心感が得られるかと思います。
以上、謎の出来物改めほくろの切除体験記でした。

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