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12ヶ月の花果草木に防災をまなぶ

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美しい日本の四季の風景や稔りは、厳しい自然環境がもたらす賜物でもあります。四季折々の風景の中から、防災の学びを紐といていきます。
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#この経験に学べ

「災害を伝承する」碑の役割を見直す

「災害を伝承する」碑の役割を見直す

ツバキのように堂々と花弁を開くでなく、どこか済まなそうにひっそりと咲く「侘助」は、安土桃山期からツバキ科の園芸種として栽培されている。名の由来も定かではないが、そのたたずまいから茶人たちが好み、茶席の花として生けたことから「侘数寄」より転じるとの説もある。鎌倉時代、禅宗とともに日本に持ち込まれた茶の栽培。〝茶礼〟が武士階級に広まると、戦国の武士達のステイタスとなった「侘び茶」は、茶聖・千利休によっ

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