シェア
hermes editorial factory
2023年1月31日 22:16
ツバキのように堂々と花弁を開くでなく、どこか済まなそうにひっそりと咲く「侘助」は、安土桃山期からツバキ科の園芸種として栽培されている。名の由来も定かではないが、そのたたずまいから茶人たちが好み、茶席の花として生けたことから「侘数寄」より転じるとの説もある。鎌倉時代、禅宗とともに日本に持ち込まれた茶の栽培。〝茶礼〟が武士階級に広まると、戦国の武士達のステイタスとなった「侘び茶」は、茶聖・千利休によっ