パチンコで1万円を溶かす
この記事は、Trickeyの『死ぬまでにしたい100のこと(バケットリスト)』で実践したことの振り返り記事です。
なぜパチンコで1万円を溶かしたかったのか?
周囲から”真面目”と言われている人間ほど”不真面目”と言われているものに憧れを持ったりします。”髪を染める”であったり、”タバコを吸う”であったりというステレオタイプな”不真面目(不良)”のイメージのあるものをいつかしてみたいと欲求するものです。
僕は、そんな”不真面目”のイメージの一つとして”パチンコ”がありました。ゲームセンターに置いてあったパチンコは遊んだことがあるのですが、もう20年近く前の話でかつ、百円入れてみた程度の遊びでした。また、10年程前の精神的に参っていた時期に、ふとパチスロ屋に寄りスロットを体験したのですが、想像よりもルールが複雑で何をしたらいいのかわからず1000円で止めてしまったことがありました。
そんなわけで、これまで気になっていたもののしっかりやったことのないパチンコを死ぬまでに一度は体験しておきたいと思ったのでした。
いざパチスロ屋へ!
パチスロ屋は家の近くにあったものの、わざわざ損をしに行く気にはなれず、今までは通り過ぎるだけでした。しかし、いざバケットリストに入れると「死ぬまでに1回でいいんだから目標を達成に行こう!」という気持ちになれました。
パチスロ屋に入ってみると(僕が行ったのが大きめの店舗だったこともあって)、明るく綺麗でタバコ臭さもありませんでした。今は、パチスロ屋も基本禁煙なんですね。感覚的に台は大体5〜6割が埋まっており、30代後半以上の方が遊んでいた印象です。
アウェー感が半端なく、台をゆっくり選ぶ気持ちにもなれなかったので、周囲に人がおらず自分の知っているアニメを題材にした台である『Pとある魔術の禁書目録(インデックス)』を選びました。因みに遊んだのは1玉/4円の4円パチンコです。
現代のパチンコ筐体ってすごい!
台を選んでいた時に感じたことなのですが、現代のパチンコはどれもすごい装飾で驚きました。実際に遊んだ『Pとある魔術の禁書目録(インデックス)』の筐体の画像が以下です。
右下のレバーが玉を出すレバーなのはわかるとして、筐体真ん中には押せるボタンがあったりしますし、筐体の右にも謎のギミックがあったりしました。詳しく筐体についてみたい方は、以下の動画を見ていただけるとよくわかると思います。
戸惑いながらも紙幣の投入口に1万円を挿入、「さあ、やるぞ!」と思ったのですが弾が出てきません。いくつか筐体にボタンがあり、試しにそれを押してみると「ゲーム性カスタマイズ機能」なるものが選べるとのこと。
「カスタム?何それ…?」
一応説明文が書かれているんですが、浦島太郎状態の僕にとって、何がなんだかわからず、とりあえずカスタマイズなしで行くことにしました。
今はパチスロよりソシャゲーにお金を使う人が増えていると聞きますが、それは単純にソシャゲーの方が面白いという理由よりは、今のパチンコやスロットはかなりコンテキストが深くなっており、チュートリアルがないと遊べないハードルの高さがあるように思いました。
その後も色々筐体を確認していると、お金を玉に変換するボタンを見つけることができ、ようやく始めることができました。
遊戯開始!
昔のパチンコと今のパチンコの一番の違いはモニターの大きさにあると思います。ド派手な演出を見せるためにモニターが大きくなった結果、玉の通り道が右ルートと左ルートに分断されています。
最初は、玉がどういうルートでどこに行くかわからず、適当にレバーを思いきり右に倒していたんですが、そうすると「もう少しレバーを左に」という音声指示が出るではありませんか。これにはかなり驚きました。右のルートは全てアウトにしかいかなかったので、初心者が間違えて玉をスってしまわないようにアドバイスしてくれるんですね。
そこから淡々と左のルートでルーレットを回転させる穴に入るようレバーを捻ります。ただ、左のルートも基本的にどの強さで打ってもプラスチックの壁に当たってから進む流れになっているので、レバーの力を調整して入る確率を調整しようというのは基本無駄と思いました。最初から筐体ごとに穴に入る確率は一定のものに収束しているように思います。これについてパチンコが悪いと思ってはいません。ソシャゲーのガチャも確率が設定されており、その通りでしか当たりは排出されませんから。寧ろ、1000円毎のルーレット回転数がほぼ同じだったことに関心していました。
ド派手な演出は嬉しいのか悲しいのか
遊んでいて一番思ったのが演出の派手さです。↑で紹介した動画を見ていただければわかるのですが、目の前のモニターはひっきりなしに動き続け、リーチ演出を出してくれます。
ただ、演出が凄い分、当たらなかった時のガッカリ感も凄いです。演出を初めて見た時は「おっ!」と興奮するのですが、大抵外れるので途中から「いや、そんな大層な演出いいよ。どうせ当たらないんだから。」と思うようになります。
特に、筐体中央のボタンを押す演出があったりするのですが、「きっとボタンの押し方で確率は変わってないんだろうなぁ。」と思いながら、作業でボタンを押すのは寂しい気持ちになりました。
僕が大人になってしまったから、こんなに捻くれてしまうのかわかりませんが、20年前より圧倒的に演出上の楽しさは増しているんですが、ゲーム性という意味では何か失われているように感じました。嘘でもレバーやボタンを押したら何か変わるようなフィードバックを返してくれたらいいんですが、今は設定された確率のレールの上を進んでいるように感じました。
遊戯を終えて
最終的に1万円で119ゲーム(モニターのルーレットが回った回数)、大当たり回数0という結果でした。この筐体の大当たり確率は1/319.6なので、3万円入れて1回の大当たりって感じでしょうか。そう考えると4円パチンコでなく1円パチンコで遊べば、大当たりも体験できて良かったかもしれません。
遊んだ時間は大体45分程で割高感がありました。だからこそ、1円パチンコが流行っているのかもしれません。自分の場合、余り長い時間を使いたくなかったのでいいのですが、ここはパチンコに対して何を求めているか次第ですね。
ただ、20年ぶり、しっかり遊んだのは初めてというパチンコ体験はバケットリストに入れて良かったと思える体験のように思いました。時と共に何事も進化していくのだなと関心しましたし、リーチ演出は”健康に悪いけれども美味いジャンキーな食事”のような中毒性を感じられました。全く体験したことがないならば、人にお勧めしていいかもしれません。ただそれで中毒になっても責任は持てませんので悪しからず。
とはいえ、少なくとも10年はもういいかな。
【済】パチンコで1万円を溶かす
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