うしろの正面、だあれ?【詩の練習帳 18】

今日の雲は慌ただしい

ぼくらの周りを
回り回るので
今にも目が回りそうだ

雲はぼくらと
遊びたいのだろうか

かごめかごめを
しているように
雲同士が手を繋いで
高速回転している

台風の目に閉じ込められた、ぼくら

目を瞑ったら
真っ暗闇で、何にも見えない

かと言って
目を開けていても、何にも見えない

雲というものひとつひとつに
名前がついているか
知らないけれど、
いつになったら
この不自由な籠から
出られるのだろう

うしろの正面、だあれ?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?