太陽に褒めろ【詩の練習帳 8】
道をさまよえる魂が
うろつき始めるその前に
ぼくは目を閉じ夢のなか
思い出せない夢から醒めたら
ガラス突き抜けた
朝日を浴びる
休息という名の運動で
疲れた身体をやさしくほぐす
今日もなんとか起きられた
陽に両の手をかざしたら
そのまま天までのびをして
七福神にあいさつをする
困ったやつだと
呆れたように
神は小判を指ではねる
天から身体を戻すとき
屋根の上に
いつかのぼくが投げた
歯が見えた
あの日とまったく同じ形さ
今日までよくよく
生きてきた
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