ガニメデ大佐の映像記録 ① - 未知との遭遇 -
バタン
背後の扉が閉まったようだ
ミナミとガニメデ大佐は
何も見えない何もない空間に
放り出された
ただ
足元は水溜りにでも
浸かっているような感覚だ
少しだけ水がまとわりついて
重たく感じた
大佐は脅しで氷の球体魔法を
手のひらで作り出してみせたが
いつもの何倍もの大きさのものが出来てしまい
腕まで氷漬けになってしまった
それを見たミナミは
自分の樹木魔法も使って見ることにした
いつもより早く
そして巨大な樹木の腕が
何本も突き出してきた
ふたりが魔法の発動に失敗すると
何処からともなく
何者かの声が残響した
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