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続・独白。1

 ああ。。

鼻の奥が痛い。

頭がぐらぐらと揺れて、不愉快だ。

目を開けることも億劫で、しかしこの不快な鼻の痛みをいかにも緩和しなければどうすることもできない。
んん・・・と、咳払いをして喉から鼻にかけて呼気を通した。
寒い季節の起きがけというのは常にこうした呼吸器官の乾燥と戦わなければならない。

ふんっと、息をするのを思い出したように暖気すると
家では無い、どこか胸がざわつく落ち着かない匂いが鼻先からふわりと体の中に注ぎ込まれる。

その匂いはここは家では無いことと、直近三十秒ほど前の記憶をさながらジェットコースターのように思い出させてくれる。

ああ、家で寝ていたのでは無いんだ。
僕は・・・・そうだ・・・・・・。


今、僕が思う幸せの中にいたんだ。


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