ルールが技術を創る

友人と自動車の規格について意見交換をした覚書プラスアルファ。

私「軽自動車規格は本当に足かせ以外の何物でもない。特に排気量規制と全幅の規制は、グローバル市場(というと意識高いっぽく聞こえますが、要は輸出して生産ロット数を稼ぐための手法です)向けの車が作れないのは本当にマイナス。」

友人「そこは理解する。一方で地方やへき地においては「軽自動車の全幅でないと通行がほぼ不可能」なエリアがある事も考慮すべきと思う。」

私「だからいまだに全幅1295ミリのミゼット2が大事にされてるんですよね。」

友人「まさにそれ」

私「そういう意味では、BEVはその市場に食い込みやすい。全幅1100ミリのトヨタコムス。まだまだ変える余地は多いけどとてもいいサイズだと思う」

…こんな話をしていました。誤解されがちですが、私BEV好きです。
ラグジュアリーBEVが嫌いというだけの話でしてw

モーターはその特性から考えると「軽くて・短い距離を・ゆっくり」移動するには本当に素晴らしい。すでに電動アシスト自転車が、現行の技術で十二分に実用に耐える性能を発揮して十分市場に浸透している事がその証明となります。

子供載せ自転車が「5年未満しか使わないのに高い」という話をよく聞きます。補助金を考えるのも大事ですが、もっと大事なのは「下取りと中古販売」のシステムをきちんと作る事と考えています。

恐らく3年使っただけの子供載せ自転車であれば、残価5割で売却して再整備して新車の7割の価格で販売が可能と思われます。6年落ちであれば半額。そうすると電動アシストなしの子供載せ自転車とほぼ差はありませんし、正直性能的にも問題になる事はまずありません。

ユーザー自身に「子供を乗せるものだから最低でも年に一回はプロの手で点検と整備」を依頼する、という意識さえ浸透すれば、下取り再販売のモデルは割と簡単に根付のではないかなと。

電動アシスト自転車という、この世になかった製品を生み出して市場に浸透させるまでの間、各メーカーは安全性に最大限の配慮をしてここまでの普及にこぎつけました。それによって削減されたCO2の総量と社会的な便益は計り知れないものと言え、その点本当にリスペクトします。

なので、こういう記事は本当に頂けない。
アメリカの会社が推奨していない装備を載せる時点でダメでしょう。
「気にしないことにする」…これで何かあればもう(詳細は書きませんが)終わりです。

そしてE-bike推しなのはわかったから、特性の違いをさも性能の違いのように書くのは本当にやめてくれ家電WatchのE-bike部。子供載せ(上記記事の「子乗せ」という書き方も非常に不愉快)自転車がなぜアシストを低速域に振っているかって、3秒で分かる話じゃないですか。「高速域までスピードをアシストすると危ない」からに決まっている。

Impress、家電も含めて他の記事は本当に優秀なのですが、E-Bikeに関してだけは本当にひどい。全員ひどいけど特にダメなのがスタパ齋藤氏と増谷茂樹氏。ライター稼業のキャラ売りとポジショントークなのは理解しますけどね。

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