見出し画像

心理学がUXデザインに及ぼす影響

皆さん、こんにちは!
UX記事の3日目を担当するミンチーです。今回の記事では、心理学とUXデザインの関係について紹介させていただきます。楽しみにお読みいただければ嬉しいです ^^

https://img.idesign.vn/2021/06/rv0scugndbxl66lldkuo.jpg
なぜ美しいUIでも常に期待どおりに機能しないことがあるのか、それはUXが良くないからかもしれません。

この面白いミームを見ていると、なぜ猫はこのような行動をとるのか、このユーモラスな混乱を解決するために飼い主は何ができるのか、不思議に思いませんか?誰もが使い方を理解できるシンプルで明快なUIです、しかし、UXや使い方は高く評価されない。

問題:それぞれのボウルは同じの形、3つのボウルは同じ大きさの穴が3つ開いた同じ木製の台に置かれている。3匹の猫はどうやってどのボウルを取ればいいのかわかるのだろうか?

この問題の解決策は (1)2つのボウルの間に小さな仕切りを2つ置き、立方体のスペースを作る。より良い解決策は、(2) 猫を指定されたボウルに誘導することである。最終的に、理想的な解決策は:(3)3匹の猫の好みを調べ、それぞれの好みがユニークであることを確認し、それぞれのボウルに好きなフードを入れる。
(1) 介入型デザイン(interventional design): 壁やバリアを設け、ユーザー体験を隔離する。例えばATM、トイレ、電話ボックス、寝室など、多くの場所で応用される。
(2)ディレクショナル・デザイン(directional design): このデザインは、方向性を示すサインやハイライトを使い、ユーザーがナビゲートし、場所を特定できるようにする。駅、都市地図、階段などのシンボルは、複雑なシステムを通してユーザーを目的地まで誘導する。
(3)プロアクティブデザイン(proactive design): すべての情報をユーザーに提案するのではなく、ユーザーの行動からデータをフィルタリングし、その情報を使ってユーザーにサービスを提供する。Netflixが、ユーザーに適した映画を推薦する「Because you watched...」という機能を持ち始めているのはそのためです。

UXデザインは心理学、特に社会心理学、行動心理学、認知心理学と密接な関係があります。前述したように、人間はモチベーションや競争に左右される生き物です。何かを求めるとき、私たちはそれが簡単すぎることを望まず、挑戦を好み、また価値のある報酬を求めます。マズローの欲求階層説では、基本的欲求のすぐ上に心理的欲求があるとされている。これが私たちを渇望させ、協力し、競争し、創造し、革新したいと思わせるのです。

https://yasabito.com/wp-content/uploads/2021/10/Maslows-hierarchy220101-2-1024x576.jpg

心理学がUXデザインに及ぼす影響

1.古典的条件づけ(Pavlovian Conditioning)

「一定の条件の刺激をくり返し与えることで条件反射するようになる学習記憶をさします。」
はっきりしたデザインシステムでは、主要なCTAボタンはすべて同じ鮮やかな色であるべきです。デザイナーは、コンバージョン率を向上させるために、特定のアクションを促す場合にCTAボタンを配置し、常にユーザーにアクションを実行するよう促すためにCTAボタンを使用すべきです。ユーザーはやがてその色や形に慣れ、同じようなボタンをクリックするたびに、望んだアクションが生じると期待するようになります

2.プラセボ効果(Placebo Effect)

有効成分が含まれていない薬剤(偽薬、プラセボともいわれる)によって、症状の改善や副作用の出現が見られること。」
最も象徴的な例のひとつが、引っ張って更新する機能のアニメーションだ。スマートフォンを3日以上所有している人なら誰でもこの仕組みを知っているが、プラシーボ効果がここで適用されることを知っているだろうか?なぜなら、ユーザーは更新機能が働くことを期待しているが、ページの再読み込みにかかる時間はコントロールできないからだ。そこで、デザイナーは何もしない代わりに、引っ張って更新する機能のアニメーションを作成し、ローディングプロセスが実際に起こっており、ページがすぐに表示されるかのようにユーザーをだます。実際には、ユーザーがドラッグしようがしまいが、本当に新しい情報があればページは更新されるが、アニメーションは、システム部分で大きなデータストリームを扱う技術的な限界からユーザーをそらす。不正行為のようにかもしれないが実は損害がないと思う。

https://img.idesign.vn/2021/06/id5-1.gif

3.カメレオン効果(Chameleon Effect)

「人は無意識に他者のしぐさや癖、 振る舞いを模倣し、また模倣された人は模倣した人 に対して良い印象や好感度を持つことが知られてい る。」
私たちの個人的な製品体験では、すべてのインタラクションは親密で即時的なものです。視覚的なガイダンスによって、感情は製品が私たちに感じてほしいことを変えることができる。だからこそ、昨年からエモーショナル・デザインがデザイン界の流行語になっているのだ。デザイナーは常に、心理的な親近感を通じて、ユーザーと製品とのつながりを見出そうとしている。

みんはデュオリンゴを知っている?言語を勉強しないと泣いちゃうよ!!

4.美的ユーザビリティ効果(Aesthetic – Usability Effect)

「UXにおいて、美しくデザインされたプロダクトやインターフェイスが、そうでない場合の製品より使用性が高いと感じられる現象のことを指す」

5.フォン・レストルフ効果 ー 孤立効果(Von Restorff Effect)

「似ているモノが多く並ぶなか、一つだけ異質なモノがあると、その刺激がひときわ目立ち、強い印象を与え、記憶にも残りやすくなることを指す。」
通知デザインは、この効果の非常に良い例である。私たちは毎日スマートフォンのホーム画面を見ているが、通知がポップアップされない限り、ほとんど変化はない。それが単なるバッジであれ、ビープ音であれ、私たちの注意をそちらに向けさせる。

https://img.idesign.vn/2021/06/id8-1.png

6.系列位置効果(Serial Position Effect)

「単語のリストを記憶し,自由再生を行 った場合,リストの最初と最後の数項目の記憶成績がリスト の中央に提示された項目よりも高くなることをさす」
リストをデザインしたいのであれば、あまり重要でないものを真ん中に置く方がよい。しかし、どの商品が他の商品より優れているかを判断するのがかなり難しい場合もある。このような場合は、トラフィック調査を行うことができる。これは、最も訪問者の多いコンテンツに関する詳細な情報であり、少なくとも、どのコンテンツを真ん中に置くべきかを正確に確認ことができる。

7.単純接触効果(Mere exposure effect)

「元々興味がなかった物事や人物に対して、複数回接触を繰り返すことで、興味を持つようになる心理的現象です。」
このような社会心理は誰にでも起こることで、断続的に誰かを見れば見るほど、その人に好感を持ったり、魅力を感じたりします。そして、SEOの仕事もこの心理を取り入れることが多く、ウェブバナー広告のようなものが存在するのはそのためです。広告会社は、広告を点滅させるだけでユーザーの脳に記憶を残せると信じているからです。

https://images.unsplash.com/photo-1562577309-2592ab84b1bc?ixid=MnwyMjA4NTR8MHwxfGFsbHx8fHx8fHx8fDE2MTc2OTc3OTU&ixlib=rb-1.2.1&fm=jpg&q=85&fit=crop&w=2560&h=1920

結論

美しいデザインだけでなく、そのデザインがいかに機能的であるかも重要です。デザインを効果的に使い、良いユーザー体験をもたらすためには、人間の心理や行動を理解することも非常に重要だと思います。

今回の記事は非常に長いですが、ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
また、会いましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?