見出し画像

コーヒーの品種について

コーヒーの品種は大きく分けて3種類あります。
そこからさらに、普段飲むコーヒーの品種はたくさんの種類に分かれていくんですが、
今回はその3種類(コーヒーの3原種)とメインになる品種を書いてみたいと思います。

1. アラビカ種

風味や香りが良く美味しいコーヒーとされていて、レギュラーコーヒーとして飲まれています。
皆さんが普段飲んでいるのは、実はほとんどがアラビカ種になります。
ただ病気に弱く気候変動にも弱いので、コーヒーベルトと呼ばれる赤道付近の限られた地域の、しかも標高の高い高地で栽培されていて、栽培も収穫するのにも手間がかかります。
世界のコーヒー豆収穫量の約5~6割がアラビカ種です。

そしてアラビカ種から、突然変異や品種改良によって多くの品種に分かれていきます。
その中でも重要なのは、ティピカ種とブルボン種になります。

ティピカ種

ウォッシュト精製のティピカ

世界に広まったアラビカ種のなかでも原種に近く、イエメンからアジア諸国を経由して全世界に広まっていきました。

コーヒーさび病に弱く、栽培も難しく収穫量も少ない等、農家さんには難しい品種ですが、フルーティな香りや酸味が特徴として出やすく、あえてティピカの栽培にチャレンジする価値のある風味特性になっています。

ブルボン種

ナチュラル精製のブルボン

ティピカの突然変異として生まれました。
ブルボン種はイエメンからブルボン島(現在のレユニオン島)に、その後東アフリカ、中南米と世界に広まっていきます。

その中で交配や突然変異を繰り返しながら、たくさんの品種に分かれていきます。
現在の様々な交配種の元をたどるとブルボン種にたどり着きます。

こちらもティピカとほぼ同じく、病気に弱く収穫量も少ない等、栽培が難しく次第に他の品種に取って代わられていくことに。
ただ柑橘系やベリー系の酸味やコクが出やすく、味のクオリティが高いのであえてブルボン種を栽培する農家さんも多い品種になります。

2. カネフォラ(ロブスタ)種

ハニー精製のロブスタ
肉厚で丸いコロンとした形が特徴

風味や香りがアラビカ種に劣るとされています。
独特な香りで(麦茶やきな粉のような香り)価格も安価なため、インスタントコーヒーやブレンドの価格調整に使われたりします。病気や気候変動にも強く、アラビカ種と比べると標高の低い低地でも栽培可能で、木から採れる収穫量も多く、農家さんからするとかなり栽培しやすくなっています。

ただこれは今までの一般的な話で、最近はファインロブスタと呼ばれる、スペシャルティクラスの美味しいロブスタが増えてきています。
当店でもラオス産のロブスタを取り扱っていて、バニラのような香りで甘さも感じられる美味しいコーヒーになっています。
丁寧な栽培をすればロブスタ種も美味しくなるんです。

ちなみにカフェインの含有量はアラビカ種の約2倍とされています。
世界のコーヒー豆生産量の約4割がロブスタ種で、地球温暖化の影響により今後も増えていくことが予想されます。

3. リベリカ種

貴重なリベリカ種の生豆
先が尖っていてシュッとした感じ

その名の通り西アフリカのリベリカで発見された品種で、比較的病気に強く(でもコーヒーノキの大敵、コーヒーさび病には弱いんです…)、栽培もアラビカ種より栽培しやすいとされています。

ただこちらも風味や香りが劣っていて、日本ではほとんど流通していません。
最近は少しずつ飲める機会が増えてきていますが(実際に僕も少し前に初めて飲んでみて、写真はその時に頂いた貴重な生豆です)、まだまだマイナーな存在です。

4. まとめ

以上、コーヒーの3原種(アラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種)と、アラビカ種から重要な2つの品種、ティピカとブルボンについてのお話でした。
もちろんここからさらに枝分かしていくんですが、キリが無いので今回はこの辺で。
(僕自身もまだ飲んだことが無い、知らない品種もたくさんありますし。笑)


実は今回紹介した、ティピカやブルボン、ロブスタ種も取り扱っています。
ネットショップはこちらになっています。

インスタやツイッターでもコーヒー情報、発信しています!
ネットショップの一番下にリンクがありますので、見てもらえると嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?