レズビアン、ただ生きてるだけ
今日も起きたらレズビアンだった。
多分、あたしは生まれたときからそう。
私の世界では普通なのに、私はマイノリティと呼ばれるなんてちょっとおかしいなぁなんて思っていた。
忘れないように、このセクシャリティで生きていた記録をする。普通にただ、生きている。
生まれたらレズビアンだった
あたしはスナック経営の両親のもとに生まれた。大して裕福でもなく、ちょっと貧乏なくらいの家庭だった。
子どもの頃から可愛いものや可愛い人に目がなく、綺麗なお姉さんにはとてもよく懐いた。
当時、お店に来てよく遊んでくれていたメガネをかけたショートカットのおねえさん。あたしのお気に入りだった。可愛くて、生まれた時かられずなので女として見てました😅
そう………その人……
パパの浮気相手にほの字
もーーっ!そんなところで女好き発動してどうすんのよーあたしー!
こうして、保育園のころに親が離婚した。
ママはパパにベタ惚れだったため大激怒、大泣き、家出の三拍子。
あまあまばあちゃんと乳幼児と小学生しかいない家の中はひっちゃかめっちゃか。
弟の歯は溶けてかけてしまい、牛乳がこぼれたまま机に散乱していた。
是枝監督作品を見るとうちみたいだな…と思うくらいに混沌した家族だった。
あたしが兄と弟を守るからね
傷ついたママと新しいパパ候補(浮気されたあとちゃっかり男をゲットしてるママ😅)と、ママの地元、東京に帰ってくることになった。
あたし人生的には第二章幕開けである。
東京に到着し、祖父母が迎えにくる。
内気すぎる兄と、泣き虫な弟を抱えるように自信満々に立っている女児_____それが私だった。
さぞ、神々しくみえたそうだ。
当時のあたしは謎の自信に満ち溢れ、やたら人を集めたがる習性があったので頼もしく見えたんだと思う。
はっきりとわかる。女が好きだと。
東京に来てから一度だけ引越しをし、新しい学校では「転校生」として一躍人気を博した。
ギラギラのカチューシャに、お笑い好きお調子者キャラでそれは目立つよな…と言う感じで、最終的には痛ヲタクキャラになっていたような。ちょっとだけモテたが、痛オタクキャラになってからモテなかった。
そう、そして初恋は女の子にしている。
詳しくはnoteをみてみてね💕
はじめて女の子を好きになり、枕を濡らし、レズビアンとして生きることを決意したあの頃。
ノンケぶる学生時代、恋恋恋
ノンケぶってたけど、がっつり女好き。
だけど、男の子を好きになろうと頑張ったりもして…。
男の子を誘って、近所の花火大会に繰り出したり、その同じグループの男の子と仲良くなり、夜な夜な川沿いで密会したり…
別の学校の男子とデートに行き、帰りの電車で告白タイム…みたいのもあり、それなりに男の子と楽しむ弱冠17歳の私……
全然レズビアンなので、合唱祭委員や体育祭委員の女の子と仲良くなり、楽しくやらせて持っていました。彼女はできませんでした………
あたしは謳歌する!レズビアンライフ!
特大先入観、セクシャルマイノリティはLGBTサークルに入るものだ!
大学生になり、レズビアンライフがスタート!
ノンケぶっていた自分を開放し、数々のセクシャルマイノリティサークルの門を叩く。
私は謎に「セクマイはLGBTサークルに入るものだ!!」と思っていたので、私にとっては当たり前の感覚だった。
そのサークルはLGBTQ+の研修を受けないと入れないシステムで、いわゆる差別的な発言や非人道的な人は全くいなかった。
むしろ穏やかで誰でもウェルカムという雰囲気すらあった。
ここでは一般のサークルと全く変わらず、楽しくスキースノボ合宿やバーベキューなどを行い、楽しい大学生時代を過ごした。
女の子をナンパする方法覚えたかったあの頃
成人後、二丁目に足繁く通った。
仲良しの友人もでき、朝までやんややんやと騒いだ。レズビアン限定のクラブに通い、お姉さん可愛いですねと絵に描いたようなナンパも行った。
若いうちは遊んでおきなさい!と決まって言われるけど、嫌になるくらいたくさん遊んだ。
そして、大変なことが起こる。
小指を失いかけたレズビアン
危ない橋を渡ろうとしたわけじゃないわよ!?
料理中に指をさっくり包丁で切ってしまったわけ……
家にも帰らず、遊んでいたことを後悔したわ。
私が何かあれば頼るのは親なんだから…。
指は二度手術と入院をし、リハビリに1年間通い、結婚指輪級の曲がった小指を手に入れたってわけ…
でも自分が改心するきっかけになった大切な出来事。大きな怪我を負ったことも、心の傷を負ったことも、あれはあれでいい思い出。
社会人レズビアンライフスタート!
早速レズビアンライフ中断!?
社会人になってから、仕事の時間の関係でまったく遊びにいけなくなった。
無理もない、朝の5時出勤の21時退勤のハード時間勤務だったので…。(休憩もあったよ♡)
飲まなくなってから酒もめっきり弱くなり、レズビアンライフを送ることもやめ、ひっそり仕事場と家を往復する日々。
あの時の輝きを取り戻したい。
この暗黒時代を抜け出そうと、仕事を辞めることを決意した。
絶体絶命!転職するも会社クビ!
そんなこんなで普通の時間に仕事、土日もお休みというぴったりな職場に転職するのだけど、スキルが足りず大変なことに……ッ!
無遅刻無欠席で勤務態度はいいけど、スキルが足りないということで実質クビにされ、なんとも寂しい結果に。
職場の人とはなぜか最後の方に仲良くなりご飯やら飲みにやら行き、自己啓発本などをもらい帰った。もっと頭で考えなよってこと?😅
考え方がガキすぎるところを見つめ直すきっかけになりました。みんな出会ってくれてありがとね。
お暇します!人生の夏休み
クビにされ心が折れたあたしは、しばらくお仕事をしない期間を設けた。
仕事をしなくていい自由な時間なんて最高ッな毎日だった⭐️
最低限の生活と就活などをしながら、大好きな娯楽にのめり込むなどをした。
好きだったレズビアンライフも復活し、尊敬できる出会いも増えた。
趣味でクリエイトしたものがバズるなど、自分の方向性もうっすら見えてきた。
何もしなくていい、何でもしていい。
このプレッシャーのない生活が自分にとって一番心地よかった。
ただ、必死に生きているだけ
必死にもがいて生きてきた26年間。
思い返すとデンジャラスなこともハッピーなこともあったけど、すべてが自分を生かしてくれる出来事だったと思える自分が好きよ!
私たちは普通に生きている。
ご飯を食べて、寝る時は寝て、恋もしたりして、ぼんやりとするときも、馬鹿騒ぎする時もある。
みんな必死に生きてて、みんな尊い。
頑張って生きていることへのプライドは忘れずに、これからもただ、生きていこうと思うのよ。
記 2024.7.18までのレズビアンヒストリー