保育園の役員

新年度が始まって一月。そろそろ保育園、幼稚園で、保護者会役員が決まったのではないだろうか。

場所によったら前年度から決めることもあるらしいが、息子が通う保育園ではこの時期決まる。大抵、お迎えの時に先生が「役員どうですか?」と聞き、良い返事をくれた人がなるようだ。

ちなみに私であるが、初年の0歳児は全くわからないし、上にお子さんがいる方がやってくれたのでしなかったものの、1歳児から役員を始め。去年の2歳児、今年の3歳児とずっと役員である。

園によって違いがあるので何とも言えないのだが、少なくとも我が園は役員がする仕事はほとんどない。少ない。そもそも「保育園」は親が仕事をしていることが前提だし、「幼稚園」ほど役員の仕事は無い傾向にあると思うのだが、その中でも我が園は少ない方なのだと思う。有り難い話である。

役員初年はまだコロナが無かったこともあり、通常通りの行事があった。それでも役員会で集まったのは5回もないくらい。あとはお祭り当日のバザーの売り子くらいである。

去年に至っては、集まったのは最初の顔合わせの1回だけ。お祭りは園児だけでやったので役員が出ることもなく、結局、役員会1回参加で終わりだった。本当に何もしていない。名前だけ役員である。

おそらく今年も去年と似たような感じになるだろう。特別負担というほど負担でもないので、今年も引き受けた。「役員」と聞くだけで「無理です!」という人も多いのだが、活動内容を聞いたら意外と少ないこともある。もちろん、全く活動しないことは無いのでその分時間は取られるが、内容を聞いてから決めてみるのもいいかもしれない。

ただ、内容を聞いて大丈夫でも、一緒に役員をするメンバーはその時になってみなければわからない。ある意味「賭け」だと思う。幸い私はメンバーに恵まれていたので、初年の役員会は楽しかった。去年も引き続き何人か同じメンバーがいたので、1回の集まりだったがスムーズに話が進んだ。一緒にする人によって、役員は良くも悪くも印象が変わるものだと思う。

保育園はただでさえ保護者同士、会うことが少ない。せいぜい同じ時間に送り迎えをする人と顔馴染みになるくらいで、同じクラスでさえ知らない保護者は沢山いる。他の学年になると更に「送り迎えでよく見かけるな」という人が数人いてもそれだけである。

役員になれば、他の学年に知り合いができる。いわゆる「ママ友」のように頻繁に連絡を取り合ったり、長々立ち話をしたり、なんてことは私は一切無いのだが、送り迎えの時に会ったら「あ、○○さんだ」とお互い認識して挨拶できたりする。たったそれだけでも私は少し嬉しくなるし、ただの送り迎えに+αがついてきたと感じる。

これが何なのか、よくわからないが。恐らく、コミュニティに対して所属している感じがするとか、文化祭や体育祭の時にクラスに感じる一体感だとか、そんなものに近いのだと思う。無くても困らないけれど、あると少し気分が高揚する感じだろうか。

通う保育園は私の地元とは全く関係ないし、入った当初保育園に知り合いは1人もいなかったので余計に、そういうささやかな知り合いが増えていく感じが楽しいのかもしれない。

少なくとも私は役員をやって良かったと思うし、来年も先生から聞かれたら「やりますよー」と言うだろう。

人によっていろいろ。園によっていろいろなので何とも言えないが、こんな役員の体験をしている人もいるよという話だった。


ではまた明日。