うちわ

日常が戻ってきた。

数日前に青森から帰ってきていたものの。息子が学校へ、夫が仕事へ行きはじめると「日常だな」という感じが強くなる。

今朝は久しぶりに息子とてくてく通学路を歩いた。月曜なので荷物が多い。(本当は良くないのかもだけど)手荷物は私が持ちつつ。えっちらおっちら歩いていった。

以前麦を観察していた場所には稲が植えられ、ビワの実は完全になくなっていた。たった一週間でもいろいろ変化があったようだ。


帰ってきたら暑かった。もう気温もそんなに低くないし、普通に歩いて帰ってくるだけで暑いのである。

暑いとはいえ、この気温でエアコンはさすがに勿体ない気がする。じゃあ扇風機を…と言っても、リビングに扇風機は無い。

どうしようかなーと考えることしばし。ひらめいた。そうだ、うちわだ!

引っ越しの時に「とりあえずうちわはココね」と作ったうちわ入れから1つうちわを取り出した。いただきものの何かカッコイイうちわである。


滝宮の念仏踊りうちわ

パタパタ扇いでみたら涼しかった。

普通に考えて、扇ぐためには自分を動かさなければならない。「自分が動く=熱が発生する」わけで、暑くなりそうなものだけど。意外とそうでもなかった。涼しいが勝った。少しの力で風が起こせるように工夫されているのだと思う。

今改めて使ってみると、うちわってとても便利なものなのだな。ちょっと扇いだら風が来る。どこに風を当てるかも自分次第で微調整できる。片手が塞がってしまうし、ずっと扇ぐ動作は必要だけど。自分がとまると風は来ないけど。でも、便利だな、いいものだなーと思う。

何故か急に、今日になってうちわの良さを感じて。それが面白くて記事に書きたくなったのだった。


そういえば、祖母世代はよくうちわを使っている気がする。家の中でパタパタ。庭でパタパタ。道で誰かと話しながらパタパタ。

きっと昔はとても身近で、暑くなったら持っているものだったのだろうな。私も子どもの頃は、今よりずっと使っていた気がする。


うちわ生活、いいかもしれない。もちろん今の真夏みたいに空気がもわもわしていたら、扇いだところであまり効果は無さそうだけれど。うちわの風が心地良いうちは、うちわでも良いのかも、と思ったのだった。

……うーむ、最後が意図せずダジャレっぽくなってしまったな。



ではまた明日。