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私が戸惑った質問

こんにちは、もうすぐ開花しそうとの予想が出ています🌸
石川県は4/1に開花、4/6に満開予想
日曜日にお花見に行きたいな〜と計画中です😌

今日はこれから私が戸惑った話をしようと思います。

日本語授業クラスの授業見学に行った際にグループに分かれて会話し交流する時間がありました。

学生から日本に関する多くの質問を受け、日本の文化や若者の流行などを共有していた時のこと、

ある学生からこんな質問を受けました。

「どうやってたくさんの漢字を覚えましたか?」
「良い漢字の勉強法はありますか?」

学生たちは話すことよりも書くことにハードルを感じているようでした。

日本では、小学校から本格的に漢字の勉強を始め、中学校までにおおよその漢字を習得します。

小学校6年間で習う漢字は1026字。
中学校3年間で習う漢字は1100字。

と言われており、日本の常用漢字は2136字。
小中学校の義務教育の中で日本の学生は常用漢字を約9年間かけて徐々に習得します。

もちろんテレビのニュースや読書、スーパーでの買い物など、日常生活でも溢れる漢字に日々触れながら、読める・書けるようになっていく。

日本人は、新出漢字を習う時には意味がなんとなく推測できたり、日常生活で目にしたことがあったりすることも多いかと思います。

だからただひたすら書き取りするだけで覚えられる子どもが多いのも、漢字を学習する前から母語として音読みや訓読みや形に触れているという背景があるからこそ。

しかし、ベトナム人学生のような日本語学習者からすれば、漢字のような一語で意味のあるような文字に慣れていません。

ベトナムの学生からすると、外国語である日本語の漢字を大学生から本格的に勉強するとなると、どう学ぶか、どう使えるようにするかはとても重要であり、母国語の習得とは違う観点になると改めて認識しました。

私は質問を受けた時、とっさに自分がやっていた漢字ドリルを思い出し、当時どのように漢字を覚えていたかをレクチャーしました。しかし、今思い返すともっと他の答え方があったのではないかと頭によぎります。

第二言語として学習するベトナム人学生の学習プロセスは日本人が辿ってきたプロセスと大きく異なると思います。

私たちが小学校1年生で習う漢字を、外国人学習者が学習初期に習う言葉ではない場合もあるでしょう。

漢字学習の初期段階でのハードルや苦手意識を小さくするための工夫とともに、読めなくても形を覚えることからだったり、例文などを用いた漢字のイメージの方法や、絵・ストーリーを作って覚える方法など漢字指導には様々な方法があるのだと思います。

私は日本語指導の勉強をしたことはありませんが、今回の学生からの質問を機に日本語を指導するということにも興味を持ちました。

文化交流する際は、日本の文化を伝えられるだけでなく、日本の言語についても詳しくなって何か学習の鍵になるようなアドバイスや提案ができるようになりたいなぁと思いました。🌸


七夕企画の時にベトナム人学生が書いた短冊です!
漢字を使って書いている学生もたくさんいました!

今日はここまでです!ありがとうございました!😴


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