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旧500円札の富士山「雁ヶ原摺山~姥子山」(山梨県)

登山日:6月2日
先月に続き、お札になった山に登ろうシリーズ(略して「札山シリーズ」)の第二弾として、趣味人世代にはお馴染みの岩倉具視の旧500円札に描かれた富士山の撮影地「雁ヶ腹擦山(がんがはらすりやま)1,874m」に登ってきました。

車で登山口のある大峠まで来ると既に標高1,560m、残り300mを1時間程掛けて山頂に到着。登山口までは快晴だったのに、300m登っただけで山頂付近はガスで覆われており全く視界がありませんでした。残念ですがしかたないですね。雁ヶ腹摺山は大菩薩から続く小金沢連嶺の中間に位置する山で、この先には「秀麗富嶽十二景」の名山が続きます。この夏、テントを担いで全山縦走してみようかと思います。

でも、ここにはもう一つ別の顔があります。「小金沢シオジの森」です。富士山眺望も良いのですが、歩いてみると深い森に包まれた安らぎが感じられて、むしろこちらの方が素敵でした。「シオジの森」とは、シオジの巨木が広がる森で、日本山岳遺産基金の最初の山岳遺産認定地にも選ばれました。「シオジ」とは、日本特産種のモクセイ科の落葉高木で、まっすぐ成長するので木目が美しく加工しやすいことから、建築内装材や家具などに昔から利用され伐採が進み、天然林がるエリアは貴重で、小金沢は日本一の広さを誇るシオジの森だそうです。

途中で昼食を挟み、「姥子山(うばこやま)」を目指しました。ここは双耳峰となっており、山頂は狭いもののガスもなく素晴らしい眺望が望めました。足下にシオジの森が広がり山頂から森の深さを読み取れます。富士山がなくても十分にお釣りが来る素晴らしい眺望でした。

ここから一気に森にダイブするように下山します。当初の計画では、映画・小説やフィギアスケート羽生選手が金メダルを取ったプログラム曲でも有名になった陰陽師「安倍晴明(あべのせいめい)」を連想させる「セイメイバン」山頂まで足を伸ばす予定でしたが、無理せず金山鉱泉までのショートカット・コースにしました。しかし、この下山コースが思ったよりキツい!つらい!で、皆さん足に来たようです。
富士眺望は残念でしたが、深い森に癒やされつつ、筋肉痛になりつつある足をいたわりながら、大月駅から家路へと戻りました。

大月駅に集合、岩殿山以外で大月駅に集合するのは初めて!
大峠
小金沢シオジの森
深い森の中へスタート
この森は癒やされますね
人工の積み石みたいに見えますが自然石です。不思議ですね。
山頂が見えていますが、なんか迫力ない山頂だこと! きっと、富士山が見えるように木々を伐採しているのでしょう。
雁ヶ原摺山の山頂
ここが旧500円札の富士山を撮影した場所! でもガスで何も見えません・・・・
懐かしい図柄だこと
「晴れたらこう見えるのね!」
さあ、気持ちを切り替えて姥子山へ行きましょう!
樹海のような風景!
この広場でランチタイム
もうすぐ姥子山
双耳峰の前峰
後峰
姥子山 
森が深い
大月駅に戻ってきました。

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