かんがえこと-9 11.4
10.29(月)
朝ごはんも、昼ごはんもお腹いっぱい食べて、でもやっぱりおかし断ちはかなわなかった。おかしばかり買いすぎて、もう店員さんにチョコひとつ買うだけで手間とらせて申し訳ない、と思うまでになってしまっている。
スキルのアピールのしかたがわからずにいる。これできるで!と言うこともできず、それでいて気づいてほしくてたまらない。何を表現するにしたって、表し現すということはやはり誰かに見てもらいたい前提において行われるわけで、みつけてもらい言葉をいただくというのはこれ以上にないことで。日記だって淡々と書いていたってこうしてワールドワイドなウェブにかいているということはみんな同じ想いなのだろう。そうや、まずは ”自分が” 応援すること。
10.30(火)
仕事においてはどうしたって最短距離を行きたがるところがあるのだけれど、一方でいつもかんがえる、温度のあるようなもの、手間をかけること、というのは、それとは真逆にあるもので。ただ”効率的な人”になりたいわけではなくて、場所によって大切にしたいものがあるだけなのだ。
帰りは途中下車して、古書往来座へ寄る。古本のにおいを体いっぱいに吸いこんで、また歩いていく。
ふらっとごはんに入れない理由、人。人の目。人がたくさんいたらもう、入れない。帰り道にある餃子屋にふらっと入ってみようと思っていたけれど、かなわなかった。そんな気はしていた。
10.31(水)晴
なんだか嫌な夢をみて気分がわるい。そして寝坊。
儀式的に白湯を煽る。
「白湯を煽る」
そのへんにおかれた適当な服でも、最低限のおしゃれ感のようなものを保てるようになってきたのは、ごく最近のこと。
今日は月末、月1回のちいさな実は愉しみ、請求書をまとめる日。
11.1(木)晴
ほんとに、良いものも悪いものも、素通りできない。嫌な人間のことなどすぐに思考から削除出来たら楽なのに、けれどなんでもするりと通り過ぎて、同じように良いこと大切にしたいことも流れていってしまうとしたら、それは嫌。
こんな日は気分転換においしいものでも食べに行く、のが良いのだろうか。けれど私の中にそういう選択の幅は、なかった。ストレスフルな日には、体に悪そうなファストフードを貪るのが常だ。
そんな小さいこと?あなたが私の代わりに私の何を感じられる?
11.2(金)
「すべて真夜中の恋人たち」をよむ。
ーそう。姿勢。仕事にたいする姿勢よ。そこにはね、その人の全部があらわれるんだって、そんなふうにわたしは思ってるところがあるのよ。
思わず涙があふれてきた。
ー自分にだけは嘘はつけないもの。自分の人生において仕事というものをどんなふうにとらえていて、それにたいしてどれだけ敬意を払って、そして努力しているか。あるいは、したか。わたしが信頼するのはそんなふうに自分の仕事とむきあっている人なのよ。
電車の中じゃなくて、よかった。
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