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きのうのこと/てくりのトークイベントにいきました

こんにちは。春分が明け、みなさまいかがお過ごしですか。
わたしのほうでは、この週末を使ってnoteやSNSの中身などをいろいろ整理整頓しました。これからやっていきたいこと・これまで図らずも積み重ねてきたこと、を目視する助けにはなったかしら(noteを明朝体の設定にしてみたのだけどどうかな)。

さて、昨日は、知る人ぞ知る盛岡の「てくり」の編集部御三方のお話が聞けるということで、盛岡という星ベースステーションに出かけました。
一緒にZINE『KUKU』を作っている仲間を誘い、(といっても一人は運営社内の人間になり撮影係でしたが)、飾らずありのままのお話をしてくださって、ああこの方たちが「てくり」を作っているのか、と腹落ちしたのでした。会場を見渡せば、ほとんど見知った人たちが集まっていたのもたのしかった。今回のトークイベント、聞き手は喫茶cartaの加賀谷さん。わたしは加賀谷さんの声が盛岡でいちばん好き、を公表しています(誰メリットかは謎)。たとえるならそうだな、ホルンです。木管楽器のぼわ〜んとしたあたたかな響き。周波数を測ったら、α波とかなんとか、癒やし効果が測定できると思う。余談ですが、盛岡は男女問わずいい声の人が多いです。酒がいいのかな。

個人的に笑いを抑えきれなかったのは、質問タイムに「質問じゃないんですけど…」と話し始め、「てくりの9号がどうしても欲しいんです」と直談判していた女性。声を聞いたら彼女も知り合い。どうやら再版がむずかしいらしい。編集部の御三方も加賀谷さんもちょっと困っていて、そのあたふたした空気が、彼女がいかにてくりを愛しているかを伝え、会場全体をふんわり包みこんでいました。そして彼女は終演後、おもむろにオレンジを配っていた。相変わらず深いぞ、もりおか。

ここではとやかく『てくり』について語ることは控えますが、盛岡という街を象徴している冊子です。ひと、たべもの、景色、お店の壁とか階段の手すりとか、そういうディティール。すっきりとしていて、それでいて愛がふふふと漏れているようなライターさんの文章。フィルム写真の質感。てくりを初めて手にしたのは2013年、「盛岡カルチェラタン」というテーマの号でした。大学進学のため八戸から盛岡に移住して、さわや書店で目にしたときのビビビ、は今も忘れ得ない感覚です。それ以来、わたしの人生第一章はとかく引越しが多い人生でしたが、てくりとその他数冊の本だけはずっと「本 重いです」と書いた段ボール箱に入れ、だいじに運び続けてきたのでした。

イベント撤収後帰りが遅くなってしまったので、夕飯は近所のすき家にお世話になります。夕方おにぎりを2個、あさりのカップ味噌汁をのんだので、わたしはおろし牛丼ミニ。彼はネギ牛丼大盛りつゆだく。オーダーしてから受け取るまでものの2分とかからず、おどろく。
食べ終わってから、これまでのてくりコレクションを本棚から引っ張りだし、ふたりで回し読みしました。アルバムとか、「これおもしろいよ」って見せながら見る時間って好き。いずれ相手も見るのに、先に見せたいし自分の思い出も付け加えたいんですよねぇ。今はなじみの店となったあのイタリア料理店のシェフや(若い!)、表紙のモデルが最近お知り合いになった方だと判明したり(びっくり!いいなぁ、カバーガール)、よく行く櫻山の喫茶店のマスター、亡くなっちゃったな、としんみりしたり。心地よい余韻のなかでぐるぐるとタイムスリップさせてくれる本なんて、ほかにないよなあ。

こちらが知る人ぞ知る「てくり」。宝物感がすごい。読めばわかります

今日はひさしぶりに晴れ間がのぞき、冬と春のあいだの、ひんやりきもちのよい日。これから歩いて買い物に行こうと思います。というのも、過去最高の体重を更新しそうでいささか焦っているからなのです。さて、どうしたものか。
そうそう、インスタグラムをやっている方はぜひ「盛岡という星」で検索してみてくださいね、トークイベントのアーカイブが残っているはずです。
それでは、また。

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