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海外医師臨床生活 その4 オワコン前編

今日のテーマは 海外医師臨床生活 その4  オワコン

海外医師臨床生活 でも、たまに日本に一時帰国します。
これはもちろんその年のメインイベントであり、イベント、そして家族や知人との出会いが楽しみなのがいつもの恒例となっております。

今回、私が思わぬ経験をして、自分自身と向き合うこととなりました。

一時帰国の時、誰かと会うのはもちろん楽しみの一つです。そして、知人全てと会うことは無理なので、その中から、正直に書くと、会いたい順番であっていくことになります。そして、自分のスケジュールと滞在場所に従って、その知人に打診をします。

まず、一番お世話になってきた、兄貴と慕う先生にコンタクト、いつでも会えますとお伝えします。

続いて、同じ町に留学していた年齢的には数歳若い同業者に連絡しました。彼ら二人とはこちらで飲んで騒いだいい思い出があります。彼らは留学を終えて日本で新たなチャレンジをしておりますが、こちらの都合に合わせて会う都合をつけてくれました。

そして、大学同期の友人、彼とはすんなりあう日にちが決まりました。

さらに、こちらで出会ってその後も交流がある一般の方と会う約束をしました。

ここまでは予定通りでした。

さらに空いている日を埋めるべく、とある人にコンタクトを取りました。
その人とはコロナ禍の前に人的交流を私が手伝ったこともあり、あってもらって、その人が関係する団体の行動の見学もさせてもらったことがあります。

そして、今回、当然会ってくれると思って、短い文章でメッセージを送りました。

今思えばそのメッセージがそっけないというか彼からしたら失礼にあたったのかもしれませんが、それはともかくとして、返事が文字通り待てど暮らせど来ませんでした。

正直、今まで一時帰国でコンタクトを取って返事がなかった経験はありませんでした。

数日経って諦めて、別の人、その人は私の町にしばらく滞在していて、彼らの行動に私は帯同しておりました。日本に戻ってしばらくして彼はその分野では誰もが望むポジションにつきました。それについてもちろん私は祝福の言葉を送り、彼からも次に日本帰国の時にご挨拶したい、とメッセージをもらっておりました。

彼に、前回の反省を生かしたある程度きちんとしたメッセージを送りました。

そして、これにも返事が来ませんでした。

この二人からの返事が来なかったことは、やはり自分にとって信じられない点はあったと思います。

忙しいから、という嘘でもメッセージを送ってお断りする、というのが私の常識だったのですが、それは私だけのルールだったのでしょう。

日本であったことがある人、こちらであったことがある人、実は彼らは同じスポーツの違う団体に所属しているのですが、彼らからしたら、今年私にわざわざあう気はない、そして、これからも交流する気はない、という事だったわけです。

そのことを受け入れるまで葛藤がありましたが、ある人が
「お前が彼らにとってオワコンだったってだけちゃう」
とズバリ指摘してくれました。

まさに、それ、数年前、現実に選手の移籍に関して関わった当事者だった僕は向こうからしたら会うのは意味があったが、その選手もすでに日本をさって、彼からしたら僕に会う理由はなかったのでしょう
(ちなみにそのメッセージを出す直前に、彼の誕生日でおめでとうまたお会いできる日を楽しみにしております、というメッセージを送ったところ、その機会があれば、というお返事はもらってました。なのでショックだったわけですが、彼からしたらその機会はもうない、ということでした)
すなわち、彼にとって私はオワコンでした。

次の人もまさに儀礼上の挨拶したい、って書いたけどほんまに来るんかい!っといったところだったのかもしれません。というかそうだったのです。
それには正直気がついてませんでした。というか気がついてたら会いたいって言わんでしょう。彼にとっても海外在住の医者の一時帰国にわざわざ時間ととる気は今年もこれからもない、ということでした。

向こうからしたら僕がオワコン、だから返事もしない、という現実を受け止めるまで数日かかりました。そして次の人に声をかけることになりました。

続く


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