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短気は損気。

一昨日の朝、わたしは、めずらしく気合を入れてお弁当を作った。
なのに、お昼にそのお弁当を食べることが出来なかった。かなしい。

その日、私は通勤電車に揺られていた。
職場の最寄り駅まで一度だけ乗り換えがある。
乗り換え駅まで、うちの最寄駅から約40分。
運が良くないと、なかなか座れない。

その日も吊り革につかまり、座りたいなぁ、ふうう、なんて思って立っていた。  

すると、乗り換え駅の一つ手前の駅で、目の前に座っていた女性が下車しようと立ち上がる。おっ♡私は、その人が出やすいようにと、少し右に体を反らせ、出るスペースを作ることに。

その女性の右隣に座っていた男性も、そのスペースから出ていこうとしたので、私はしばらく体勢を反らして、2人が出るのを待っていた。

で、2人が出たので、
やったー!座れる!と思ったのも束の間。

私の左隣に立っていた中年サラリーマンが、 
何気ない顔で、スルッと私の目の前の席に座ろうとするではないですか。 

なにー!!??

私も疲れていたので、おじさんの前に座ってやる!と大人気なく、体を滑り込ませようとしたが、時すでに遅し。

おじさんは、席に座るなり、すぐ目を閉じた。  
チーン。

ちょいちょいちょーい!

『ちょっと!おじさん!!!あなたね、目の前の人が出やすいように親切にスペースを作って、明らかに、その方が出るのを待っていたわたしを出し抜いて、何、のうのうと座ってるわけ!?
そもそも、あなた、その女性の前に立っていなかったでしょうが。
あなた、恥ずかしくないの!?』をさらに暴言にした言葉を叫んでいた!

もちろん、脳内で。。。

わたしは、おじさんを許すことができず、しばし、目の前に立っておじさんを睨んでいた。おじさんは、私の殺気に気づいたのか、一瞬、目を開け、私と目が合ったが、すぐさま目を閉じ、外界とシャットダウンしたようだ。

その後も、私の腹は煮え繰り返り、おじさんを許すことができなかった。(そうですとも、わたしは器が小さいんです!たった一駅我慢すればいいのに。。。)

しかし、これはいかん、気持ちを宥めようとするもう1人の私。
あの人、きっと疲れていたんだよ、、、仕方ないよ、、、と思うことに。 

しかしすぐに、 
あたしだって更年期で、おばさんで、疲れてるんだよー!!!許せん!!と怒りが再燃

さすがに、これは精神衛生上良くない。
視界に憎き割り込みおじさんを入れてはいけないと思い直す。わたしはそこを離れ、扉の前に移動した。

移動後、すぐ目的地につく。
電車を降りると、やけに何か違和感を感じる。

あ!
目の前の電車が発車後、お弁当を網棚に置き忘れたことにやっと気づいたのであった。

私の力作弁当が。。。

落とし物が届いていないか、鉄道会社に問い合わせたが、結局、見つかることはなかった。

この日、わたしは学んだ。

短気は損気。

怒ると感情が乱れるから、なにか大切なことを見落としたり,忘れたり、失敗したりする事がある。

怒ってもいいけど、すぐ深呼吸して、平常心を取り戻したほうが全てにおいていいだろう。

今月末から怒涛の業務が待っている。
色んな人と短期間でコミュニケーションをとり、そして適切な判断をしていかなければならなそうだ。

そして、さらに思った。

今回,おじさんに怒って、弁当を無くしたのも、神様からのアドバイスかも。
短気は損気。
一つの事象に執着して我を見失うなと。

あのおじさんは、そのために、わざわざ悪役を買って出てくれたのかもしれない。

仏教の本を読んだばかりなので、そう思ったら、器最小の私も、気持ちが落ちついた。

たくさん寝て今週も残り2日頑張るぞ!

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