ぐぐれ相続

言いたいことは山ほどあるが、ここであれこれ騒いでもお葬式など先に済ませなければならないことが多いので、ひとまず私は黙った。何しろ、配偶者を亡くしたばかりの母に任せきりにできるものではないし、まだちっちゃな子供のいる妹の手を煩わせるわけにはいかない。火葬後の父を膝にのせて私が戦うのだと、父の本意ではないかもしれないけど、ごめんね、と。

父が亡くなった日、葬儀について見積もりだの連絡だのをやっていた時にも思ったが、これほどネットのある時代でよかったと、何度も思ったのはこの時だった。何日以内、何ヶ月以内に済ませねばならない手続きなどがすぐわかる。おそらく役所に行った時に、紙とかでもらえるとは思うのだが、家族が知ってることにより、リマインドすることができる。また、この部分は私が、など手分けもしやすい。

まずは問題点を洗い出すこと。相続財産の洗い出し。預貯金などはすでに母が管理していたので問題はない。念のため、ほかに借金とか父宛に届いていた郵便などから確認してもらったがなさそうだ。母は、とにかく今住んでいる家がどうなるのか、それが心配だったようで、法務局についてきて欲しいとのことだったのでついていった。

一応、私がした検索はこんな感じ。「葬儀後 手続き」「法務局 相続」。だいたいこのワードで調べればなんとかなる。それでもわからないことが多いので、弁護士さんの無料相談や、市役所の相談窓口なども使って、方向性だけ決めた。時と場合によりいろいろだと思うが、市役所の相談は、士業のOBの方がやってるようで、気軽に相談できるけども、窓口なので、不安ならこの人らに(司法書士、弁護士)相談してね?な一次窓口的な対応でした。で、その間に取り寄せた戸籍謄本やら不動産登記簿。

まず、戸籍謄本。田舎の役所からかかってきた電話にちょっと混乱した。「惣三郎さんはいらっしゃるんですが、二人いるのでどちらになりますか?」すみません、どちらと言われても祖父の惣三郎しか私もわからないのですが・・・「故人のお父様の惣三郎様と、そのお爺様も惣三郎様のようですね」???必要なのは祖父までだけれど、後で必用になるかもしれないし純粋に家系図作るのはいろいろ面白いのでは・・・

次に不動産登記簿。母が気にしていた今住んでいる家については、完済済みなので名義変更でよさそう。問題は父の実家を含めた田舎の土地である。名義はほぼ父になっていたのだけれど、税金は伯父さんがずっと払っていたとのことでなんとも、、、一筋縄ではいかないことだけは判明した。


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