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よわよわエンジニア2年生、プチ火事現場を体験


「ほらごらん・・・新人たちが火の粉になって飛んでいるよ。お、あの大きな火の粉はPMだ。火がどんどん大きくなって、きれいだね・・・あれが炎上現場だよ」


こんにちは、月子です。

もうすぐエンジニアになって2年経ちます。あっという間だったな〜〜〜〜〜!!

未経験エンジニアとしてSESに入社し、2年でどのような現場へ行ったのか、語っていこうと思います。

書いたきっかけとして、ネットにいるエンジニアって「つよつよエンジニア」ばかりじゃないですか。意識高くて、技術もあって、人脈もある人。憧れるけど絶対なれね〜〜〜〜少なくともあと10年はかかる。

技術もなく未経験からエンジニアになった人が、どんな現場を渡っているのか、リアルに書いている記事って少ないと思うんですよね。

輝かしい功績はまったく残せていないのですが、赤裸々に語っていきましょう!私が2年で経験した現場は2つです。

・プチ火事現場
・意識高い系の現場(なう)

違いはこんな感じでした。

プチ火事現場
・残業50時間くらい
・大企業の社員勤怠システム受託開発
・やったこと:実装・仕様書作成・テスト
・朝会はお通夜。進捗遅れてて常に誰か怒られてる。
・めっちゃできる人が50人中5人くらいで、あとは烏合の衆

意識高い系の現場
・定時上がり。なんなら下限を下回らないようにしてる。
・自社開発
・やっていること:実装
・「分からなかったらすぐ聞け」の文化。雰囲気いい。
・正社員の人がみんなできる。意識も高い。


今回は「プチ火事現場」の方を詳しく紹介したいと思います。

炎上する着火剤たっぷりの現場だったので、そこも詳しく書いていきます。

あくまでも参考にしてくださいね!自社でも「月子の現場はやばい」と軽く噂になったレベルの場所なので!


プチ炎上の現場は、メンタル安定が課題


1つ目の現場は、このような記事を書いちゃうくらいメンタルがやばかったです。

残業は50時間くらいですかね。100時間超える猛者もいるので、炎上とまで言わないと思います。

残業が長いのはまだいいんですよ・・・

問題は、雰囲気も最悪だったことです。

大規模な社員勤怠システムの改修だったのですが、私がたぶん5次請けくらいだった笑

図にするとこんな感じ。

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(発注元と発注先に何社か挟んでいる雰囲気があったけれど、下っ端なので全体把握はしていません)

毎朝、マネージャーの圧からはじまります。
1人ひとりの進捗を聞いて、遅れている人のターンでは「なんで遅れてるの?」と全員の前で詰問がはじまります。地獄か?


烏合の衆になってしまう理由


大規模なシステムということもあり、50人くらい?いたんじゃないでしょうか。それを10人ずつチームに分けていました。

10人を束ねるリーダーがとにかく大変そうだった記憶しかない。
(50人まとめるマネージャーも違う意味で大変だったと思うのですが)

何が大変そうかって、リーダー以外がほとんど烏合の衆でした、私も烏合の1人。

こうなるのも当然で、
ウォーターフォール開発 and コミュニケーションがほとんどとれない状況でした。

小規模なシステムならまだしも、何万人が使うことを想定されたシステムです。要件定義から入っている人じゃないと理解できない実装や、会社独自のテスト仕様があり、把握までに時間がかかるんですよね。

だからこそコミュニケーションとって、仕様を把握するなり、独自テストの書き方をレクチャーしてもらわないと死ぬ。しかし出来る人たちは、ただでさえキャパオーバー。聞き辛い雰囲気が後押しし、質問できない環境ができあがっていました。

ウォーターフォール開発って「川上から川下に向かって流れる滝のように」と例えられますが、新人たちはみんな滝に打たれて死んでましたね、はっはっは(笑いごとじゃない)

私は2週間くらいで把握を諦めました。とりあえず2割くらいで提出し、修正してもらって、4割くらいやったらまた修正してもらう戦法をとりました。リーダーが忙しそうだったけれど、私も怒られるのは嫌なので!!!怒らずに見てくれてありがとうリーダー!

リーダーに見てもらっている間に、別の仕事に着手して・・・を繰り返し、吐血しながらスケジュールを守りました。

ちなみに知り合いのSさんは、納期を1日過ぎて仕様書を提出していました。が、全ボツになっていました。毎日朝会で怒られていたので、SOSを出せなくなっていたのだと思います。

私はSOSを出せないタイプでした。しかし、Sさんの絶望した顔を思い出すことで、早めのホウレンソウが出来るようになりました。Sさんの屍を超えてゆけ。

ちなみにスケジュールを守れなかった人は、強制的に土日出勤になります。

スケジュール守れない奴が悪い説あるかもだけど、そもそも納期がえげつなかった記憶。会社独自のテスト仕様書(マトリクスをひたすら書かされる)を、データ準備含め3日で設定されていました。400くらいのテストケースがあるんですが、これって普通なんです?


1週間で3人逃走する


あと面白かったのはそうですね・・・1週間で3人が逃走したことでしょうか。

今思うとその3人が一番賢かった気がします。

かわいそうなのは、空いた時間で仕様書の書き方やテスト方法を教えていたのに、全て無になったリーダーでしょうか。「なんでやめちゃったの?」とマネージャーから詰められてもいたな・・・書いてて泣きたくなってきた。

新人は逃走するわ、40代のおっさんは使えなさ過ぎてクビになるわ、ストレスで体調不良は続出するわ。まさに地獄絵図でした。私も風呂で涙する日々を過ごしました。

「もう嫌だ・・・現場やめたい・・・」となっていたところ、結合テストのフェーズに入りました。実装や単体テストが終わってなかったけど。何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった・・・!でも納期は絶対なんだってことはわかった・・・!!

人件費減らすZE⭐️と上からのお達しにより、経験年数が短い人から契約終了になりました。短くてよかったー!ちなみに経験年数5年のSさんは契約更新。1ヶ月後ストレスにより、十二指腸潰瘍になります。

一方、解放された私は、気分爽快で酒飲んだかと思いきや、ほぼ水しか飲めない日々が1週間続きました。なぜならストレス過多で、口内炎が20個くらいできたからです。お医者さんをドン引きさせ、薬をたんまりもらったのは良い思い出です。


辛くなったら逃げようね


「メンタルが辛くなったら〜」の記事を最初に載せますが、ぶっちゃけ逃げた方が早いです

ていうかSESの最大メリットってそこだと思うの、そこしかないと思うの

自社開発の社員だと、メンタルやばい時って異動・休職・転職のどれかになると思うんですけど、「会社自体が嫌だ!」となったら転職しかありません。

でもSESなら営業に相談して、現場ごと変えてもらえばよいです。「みんな頑張っているのに・・・」と正義感強い人もいると思うのですが、メンタル壊すより賢い選択だと思います。会社としても、休職されるより、さっさとSOS出して違う現場で頑張ってもらった方が良いはず。

これからエンジニアになりたい方を怯えさせるような記事になっちゃった気がしますが、次の現場はめっちゃよかったから!みなさんも普段から徳積んで現場ガチャでSSR引いてください。


いろいろやってるよ!

よわよわエンジニアのブログ:月子.log

雑多な発信をしてるツイッター:@moon_trdr

ゆるーーーい絵日記:@tuki__tukiko

今夜の晩酌にて、発泡酒がビールになります。ありがとうございます。