桜からヨモギへかき氷にも季節の移ろい。そして、いよいよ初夏へ。
まず最初は、「氷おばけ」さんのミニ氷の「サクラサク酒粕氷」。レギュラーサイズの時期を逃しちゃったけど、ミニでもあって良かった！ エスプーマは、酒粕。ほんのり香るお酒を鼻と喉で味わい、その後に別添えのよもぎソースをたらり、と。サクラ味の氷部分は、なるべくそのままで味わいたく、どれだけ桜味が好きなんだろう？ と思った次第。結局エスプーマと混ぜても、美味しいことには変わりなかったけどね。
「サカノウエカフェ」さんの、「サクラミルクティー」。他にも季節を感じるメニューがあったというのに、この組み合わせにはどうにも抗うことは出来ず、迷わずオーダー。ああ、いつものことながらサカノウエカフェさんのこのふわふわのクリームが、おいしすぎる。ちょっと感じるこってり感も、氷部分と混ぜればちょうど良く、本当に幸せな気分に。もちろん、ミルクティー味の氷も堪能。桜とミルクティー、この二つが強烈に好きな私にとっては、なんとも幸せな時間でした。
「ひみつ堂」さんの。この時期、迷い過ぎるほどに桜メニューがあって、並んでる間に心は千々に乱れた。少なくても10～20はあったな。消却法で、なるべく桜の味を楽しめるメニューに絞りましたとさ。これは、中に小豆が入っているので、全体的に「桜餅」ぽい味になってます。桜味の氷部分が、もう絶品。ほのかな桜の香りがいつまでもしてきて、こんなシンプルなのも良いなと思った。「ひみつ堂」さんのバリエは、天井知らずですから…。
これぞ移り行く季節を端的に表現した一杯、いえもう作品と呼ばせてもらおう。今回のタイトルも、コレから思いつきました。「ビネフル銀座」さんの「よもぎ桜」。塩昆布ついてます。上のエスプーマはヨモギなので、混ぜちゃうとヨモギが勝っちゃうから、まずは名残の桜から。とろみのついたソースが氷にからんで、片側だけ食べ進めても崩壊は免れた。そしていよいよヨモギエリアに突入。あっという間に緑に席巻されて、次なる季節の到来をひしひしと感じました。ヨモギソースは、ご覧の通りにかなり濃厚で、良い感じ。新緑の時の到来、ですね。
「雪うさぎ」さんの「春うらら」です。ペトッとくっついてる可愛いうさぎは、お店の名前にちなんでるのと、ちょうどイースターの時期でもあったので、イースターバニーも表現してたんじゃないかな？ とにかく、やさしい味。スルスルと胃の中におさまってく。天辺はバランスの良いアート感覚。桜葉も小さく切ってあり、その上の桜の花の塩漬もおしゃれ。やさしいのは、桜と白餡のクリームだからかも。桜の花のマシュマロも、おいしくいただきました。
「浅草浪花家」さんにて、自分で勝手に「桜」氷。まず「みるく」を頼んで、トッピングに「桜あん」と「豆腐クリームチーズ」をオーダー。あとは、適当なタイミングで、投入するだけ。それぞれの美味しさを知りつくし、味わいつくしているので、絶対おいしいやつ！ と思ってたけど、その期待を上回り、全てが良い仕事をしてくれました。基本「みるく」は、カスタマイズに最適な味で、これはもう来年からは定番とすること決定です。
ちょっと遠征して、東所沢の「ＳＡＮＧＯ」さんまで。「さくらピスタチオ」です。クラッシュされたピスタチオが、たくさん乗ってて、まずはその量に驚く。桜のクリームは濃厚で、氷部分のピスタチオ味と寄り添い、マリアージュ効果をかもし出していて。食べ進めていくうちに、それら二つがさらに混ざり合い、絶妙のバランス配合だってことを知る。氷のふわふわ加減も良い感じで、また行こうと決めました。
予約して行った恵比寿のイタリアンかき氷「リコッタ」さんの「さくらピスタチオ」雪のようにかかっているのは、パルミジャーノレッジャーノチーズ！ 大好き。しかしながら、かき氷に合うかどうかは、未知数で。結果、最初から氷のために生まれたのかと思うくらいにマッチしてた。ファンタスティコ！ で、桜のフレーバーも堪能して、中には苺他のベリー系が、存在感あらわに迎えてくれて思わぬ展開に。そちらはそちらで楽しませてもらいつつ、過ぎゆく春を思い、少し遠い目になってしまいました。
こちらも予約して伺った「和かんな」さんの「ハザクラ」です。前回の「爛漫春」にヨモギ系が加わって、季節の移ろいがわかるようになってるね。鮮やかな緑の部分は、もちろんヨモギ。でも、かかっている桜のクリームを邪魔したりせず、良い感じに仕上がって。クリームの中に点在するのは、桜葉。これも、はんなりほんのり香ってくるよ。
ラストは、「はいむる珈琲店」さんの「葉桜」だよ。モンブラン状に絞られた桜フロマージュは、チーズの奥行きが、すごい。氷部分にかかっている桜シロップが…。「もうこのシロップだけで3杯行ける！」と思うくらい、桜を感じながらもあっさりさっぱりしてる。もったいなさすぎて、何度か意識的にスプーンを止めたよ。今年の桜は、これにておしまい。来年は、もっと早い時期からあちこち訪ねるつもり。そして、来年の今頃は、地方に行ける状況になっていますように。全国かき氷行脚？ 今から楽しみ。この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？