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「ロックの日」に麗蘭を。恵まれたビルボードライヴ東京の夜。その1


 6月9日は、「ロックの日」。
 つい先日、青山マンダラにてソロライヴを堪能したチャボこと仲井戸麗市さん、時を置かずにこの日は蘭丸こと土屋公平さんとのユニット「麗蘭」でビルボードライヴ東京に登場。
 1991年から組んでいるユニットだけれど、チケットを買おうとしたのに即売切れて手に入れられなかった。
 ショック。
 ところが本番20日くらい前にカジュアル席が若干あるとのニュース。
 本当?
 それは、嬉しい。パソコンからアクセスしたら、本当に買えた。カジュアル席ってのは、割とお手頃価格のステージから遠い席が中心。でも一度は涙を飲んであきらめたライヴだから、行けると知って喜びもひとしお。しかも、「ロックの日」に。

 会場に着いて着席。
 私の席は、最後列だった。よいしょ、よいしょとものずごく高いスツールに座ると、ステージははるか下の方。これが笑ってしまうのだけれど、床に立つより座っていた方がよく見える。しかも、背筋伸ばして姿勢良くした方が見えやすいと言う、身体にも良さそうな状況。
 最後列の醍醐味は、ほぼ真上からステージを見るので2人のエフェクターが全て見えてしまうこと。私は細かいことはよくわからないけれど、公平さんのエフェクターの数がチャボの倍ほどあるのが、なんだかすごく納得が行き、それを眺めるのが開演前のお楽しみとなった。
 今までの2人の立ち位置で、そう思ったまでなのだけれど、数を見て疑いもせず多い方を公平さんと思ったのは、今考えると笑える・・・。

 2人が出てきた。位置は、合っていた。向かって左がチャボ、右が公平さん。
「イェーイ、4年ぶりだぜぇ~ビルボード」
 チャボが、口火を切る。
 そうか。
 4年ぶりなのか。
 流行り病がはびこって、何かを分断してしまっていて、4年ぶりと言われても時間の間隔が正確に身体に染みついていないことを知る昨今。
 では私はそのライヴを観ている。しかも、最前列だった。ちょうど2人が出入りする通路の真横。それだけでもドキドキなのに、チャボったらラストに楽屋に戻る時、グータッチしてくれるんだもの。そりゃ、もう忘れられない夜になったっけ。

 そう。
 私は、そばを通ってくれるだけで嬉しくって、自分から何もアクションを起こしていないのに、チャボの方からグータッチ。あわてて、手を出したで拳を合わせた。
 そのことを、まざまざと思い出した。最前列と最後列。望んでもなかなか得られないこのギャップ。それなら、今夜は最後列ならではの楽しみ方をしよう、と心に決めた。

 大好きな曲、「ミュージック」!

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