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青山MANDARAにご登場のチャボは、果敢なチャレンジャー その4

 ここで説明するけれど、この主旨のライヴは私が行った日と翌日の2日間の予定。メールには、「来場する日にちも書いて」とあった。
 だからおそらく、2日目は違ったセトリになっているのだろう。究極は、全部違う曲の場合もある。
 すると6時間分・・・。
「もう今日で疲れたから、明日は休むよ~」
 と何度も冗談を飛ばしていたチャボだけれど、休んでもおかしくないくらいのエネルギーを使っていると思う。
 そんなことをしてくれるチャボを今さらながらにリスペクト。本当に頭が下がる。
 後半、しみじみとさせる曲が続いて、暗いのを良いことに涙流れるままにして聴いていた私。でもそういう人、私だけではなかったようで、あちこちで鼻をすする音が聞こえてきた。
 MANDARAは30周年だけれど、チャボの長い長い足跡も同時に見せてもらったような夜。
 ここに来て、この場に居合わせることができて、良かった。本当に恵まれた時間。
「最初に言っておくけど、これだけ歌うんだからアンコールはなしだよ~」
 あらかじめ言われていたので、チャボがステージから消え「What a wonderful world」が流れ始めると、皆素直に帰り仕度を始めた。

(和訳付きでご紹介。意味を知れば知るほどいとおしい曲)

 この曲をラストに使うのも明るく明日を迎えられる気がして大好き。去年の秋、六本木のEX Theaterでチャボバンドで観た時は、曲が流れている間じゅうこぶしをあげて下を向いていたチャボ。
 ちょうどThe Band のロビー・ロバートソンが天国に行ってしまった直後だったから、哀悼の意を込めていたのかもしれない。
 その微動だにしない姿を思い出す度、涙が泌む。チャボのロックンロールが好きな一途な気持ちが伝わってくるから。
 どうか、そのままで。
 MCの中でも何度も出てきた、今はもう天国のドアをノックした人たちとの思い出話。
 その寂しさはいかほどのものか。聞いているだけで、胸に迫るものがあるけれど、チャボはその人たちのもっと歌いたかった無念の気持ちを背負ってまでも、長く長くステージに立っていくつもりなのだろう。
 その姿をずつと見続けたいなと願ってやまない私に、雨上がりの青山の夜空は美しかった。



(この「What a wonderful world」を偶然テレビで観た時、もう震えが来ちゃった。すごいメンバー!)


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