はっとりさちえさんに、この季節出会えてよかった。素敵な絵をありがとう。

画像1 上野松坂屋に行ったら、はっとりさちえさんの個展が。今まで存じ上げなくて、ごめん。通りかかった足が、数十分に渡り止まってしまうほど、ステキなイラストたちだった。描かれてる人数が多いから、一人一人じっくり見ると色々な発見が。何よりそれぞれのタイトルが、意味深で…。一枚目は、「あなたがとなりでよかった」大切な人と出会えた人(友達でも恋人でも配偶者でも)は、痛感できるね。ひょんなことから、となり同士になりお互い惹かれあっていく。人生の中でそんな稀有な瞬間が、思い出せば何個もある。実はこうして手をつないでたのかも。
画像2 次は「私がここにいるじゃない」ああ、その子じゃないの! 私よ! 心の叫びが聞こえてきそう。恨めしいような悲しいような、そんな瞳をした女の子が何人か見える。なんか、少女時代を思い出しちゃうな。シャイだった私は、完全に王子様にキスされてる子以外の誰か。だけど今ならわかる。そんな恨みがましい眼をするとなおさらに人は離れていくってこと。いつもにこやかでいることが大切だなー。改めて、そう思わせてくれた一枚。
画像3 このタイトルは、「いつまでそこにいるつもり」。一番心に刺さった作品。中央にいる真っ赤な服の女の子と目が合ってしまい、しばらく金縛り。一応ポジティブシンキングで生きてるつもりだけど、やっぱりいつも前を向いて歩くのはパワーがいるので、ついつい休んだり。それを見透かされたような感じがしてさ。襟を正して、背筋もピンとして生きないとね。そんなことを教えてもらった。この女の子から。
画像4 実は「いつまでそこにいるつもり」を見ながら、このアンリ・カルティエ・ブレッソンの「トラファルガー広場 ジョージ6世戴冠式の日 」の真ん中の少年の瞳を思い出してた。「いつまで…」の少女と同じ眼をしてるような気がして。戴冠式で皆セレモニーに注目してるのに、彼はカメラ目線。その瞳は実に多くの事を物語っているよう。泥酔して寝てる人までいるカオスの中で、一人冷静なまなざし。ピュアで、やっぱり見る者に何かを強烈に語りかけてるような。未来ある二人の少女と少年が、こんな眼をしてるのは素敵だな。さて私もまた気張ろうっと!
画像5 はっとりさちえさんとの出会いは、嬉しいハプニング。撮影OKだったので後から何回も眺めて楽しんでます。洋館好きな私は、さらに思わぬ発見。上野松坂屋さんの階段は、こんな感じで古き良き百貨店の雰囲気を残してた。エレベーターも、クラシカルで素敵、願わくば、ずっとこのままの姿でいてくれますように!

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