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SIMULATIONふくおか2030 完コピ体験会を実施してみる

■完コピ体験会実施に至るまで

 「SIMULATIONごしょがわら2035」について、不定期ながら備忘録的にこれまでの歩みをまとめる第3回目。
 2019年5月25日の三沢市での講座から、同年6月12日の振り返り回の開催までを書いておりました。その際、五所川原版を開発するに当たり、まずは庁内に、もっと理解者を増やした方がいいのではないのか?という話になり、体験会を実施してみてはどうかということになりました。
 もちろん私もその意見には賛成で、早速福岡版開発者である今村寛さんに、「五所川原版を開発したい、そして、まずは庁内で体験会を開催したいので、福岡版のデータを提供いただけないか」とお願いしたところ、快く応じてくださいました。そのデータを見ながら、メンバーとメールで日程調整を行い、実施日を2019年7月24日の定時後と決定し、庁内に周知しました。

■はたして、応募者はあるのか?

 周知の結果、募集締切日までに、12名の応募がありました。このゲームは1テーブル6人構成なので、ちょうど2テーブルできる!
 そして、迎えた当日・・・残念ながら業務の都合で3名のキャンセルが(泣)
 そこで、急遽1名を追加招集し、1名は運営スタッフから回ってもらう、そして残り1名は当時私が所属していた課に配属された新採用を放り込むwということで、何とか人数調整終了。ふー・・・、焦ったわ。
 今回の体験会は隠すものでもなく。参加に躊躇したとしても興味があるという方のため、見学自由としたところ、5人の見学者がありました。このゲームへの関心の高さを伺わせます。

■ゲーム開始!

 このゲームは、それぞれ架空の市の幹部である局長の役割が割り当てられます。その役割について、ゲーム開始後にテーブル内で話し合って決めてもいいのですが、そうしていると時間を要してしまいます。定時後の体験会であり、あまり遅い時間にならないようにしたいということから、役割は私の方で決めておきました。
 私が設定したルールは、①財政課職員に総務・財政局長は充てない、②なるべく現在の仕事と別の部門にする、というものです。そして、当日は仕切りは、私の進行です。
 こちらからの簡単な前フリのあと、ゲーム開始。シナリオの読み合わせから、それぞれの課題に対する解決策を探っていきます。面白かったのは、比較的早い段階で、皆さん立ち上がりながら話を進めていたこと。最初はお互いの手の内を探りながらゆっくりスタートすることが多いのでは?と思っていましたが、同じ市役所職員同士なので、警戒心はあまりなかったのかもしれません。
 体験会には財政課職員もいて、どちらのテーブルにもいます。それゆえ、なかなか赤字地方債に手を付けませんな(笑)
 1ラウンド終わるごとに、隣のテーブルの参加者が議員となって、決定に対しての質疑を行う議会です。財政課職員や課長級職員の鋭いツッコミにタジタジになりながらも、何とか答弁しておりました。議会対応の経験のない若手は、大変だったと思います。

シナリオに沿って課題解決への方策を話し合う
ラウンド終了の議会の様子


■そしてゲーム終了

 ゲーム終了後、振り返り。私の方でゲームの感想などを共有した後、5月の三沢市の講座で、今村さんの板書を撮影していたスタッフが、補足説明をしてくれました。
 参加者の感想を列挙してみますと、
・どういった市にしたいかテーマが無いと取捨選択が難しかった。今後はテーマを持って仕事しよう。
・突然参加することになったのですが、いろんな人と交流できて良かった。議会のとき、発言できなかったのが残念だったので、次回あれば参加して、積極的に発言できるようにしたい。
・答弁の難しさ
・どれも必要そうな事業ばかりで、どれを捨てるか難しかった。答弁するスキルや時間が少なかったので、悔しかった。
・議会答弁の難しさ。わかりやすく説明できなかった。施策の内容に矛盾するものがあったので、反省する。
・目の前の対応で精一杯でした。5年先、10年先を見すえることって難しいなとあらためて実感。いい経験でした。
・思ったよりも時間が短く、対話が難しかったですが、いい経験になったと思います。
・議会をもう1ラウンドやりたい。1ラウンド目で様子見、2ラウンド、3ラウンドになるにつれ、質問力・回答力のアップ。
・久々に脳みそに汗をかきました。みなさんの理解力の高さに脱帽です。
・皆さんの意見を聞いてみたく参加しました。予想以上にいろいろな意見、発想にふれられて良かったです。
・議員のつっこみがするどくて楽しかった。事業の優先順位をつけるのはムズかしかった
・優先順位を考えることが難しかった。普段から、様々なことにアンテナを張っておけば、今後の市の発展を考えていく上で、いいヒントが見つかるのではと思った。
といった感じです。
 最後に、五所川原版を作ることを考えていること、その作業を通じて五所川原市の将来のことを考えていきたいこと、その際はプロジェクトに参加して欲しいことなどを伝え、楽しい雰囲気のうちに体験会は終了しました。
 初めてのことなので、ちょっとした不備はありましたが、参加者の反応を見て、手応えを感じました。そして、参加者の中から、コンスタントに参加してくれるメンバーが2名出てくれたのは嬉しかったですね。
 この体験会がアクセルになり、2019年9月からの開発につながっていきました。

補足説明に使用した板書


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