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5割が「収入減少」!?94カ国の調査で見えてきた海外在住日本人の状況

新型コロナウイルスの影響について、国内の状況について各種報道からも実態の変化がみえる一方、海外に住む日本人の変化は見えづらい状況が続く中、世界175カ国2500都市に住む日本人が登録するロコタビは、海外在住日本人の協力を得て「海外在住日本人の実態調査」を行いました。今回は、その中から収入に対する影響と変化についてご紹介します。

現地から届いた生の声をまとめました。

■調査概要
調査期間:2020年6月4日-2020年6月9日
回答数:2,155件
回答国数:94カ国
調査主体:株式会社ロコタビ
※本内容を掲載の際は、出典「ロコタビ調べ」と明記をお願いいたします。


海外在住日本人の5割が「収入減少」状態に

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海外在住日本人の新型コロナウイルスにおけるの「収入」への影響。

「5割以上減少」= 24%
「5割から2割減少した」= 11.6%
「2割以下減少」= 13.5%
「変化なし」= 47%
「増収」= 3%

アンケート全体を通して、世界中に住む日本人の5割が「収入減少」していることがわかった。「5割以上減少」した人が全体の24%(519人)、「5割から2割減少した」人は11.6%(250人)、「2割以下減少」した人は13.5%(292人)と、あわせて49,1%にのぼった。


世界各国から届いた生の声「2か月間収入がなく大変困っている」

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「日本からの通訳、コンサルタント依頼が皆無」(ドイツ、60代、フリーランス、コンサルタント)
「お給料が歩合生のため、現在収入がなく貯金のみのやりくりとなっています。劇場はまだ閉鎖中で、再開のめども立っておらず不安です。」(ロシア、20代、その他、エンターテイメント)
「業種で言うと今後規制が緩和されたとしても、スタジオ収容人数に制限がある場合、スタジオの家賃をカバーしきらない人数でのレッスンになる場合が多く、このまま廃業、もしくはオンラインでのレッスンになるのかと思うと不安です。」(アイルランド、40代、フリーランス、サービス)
「仕事が不安定。ベトナムへ移住し転職予定だが移住が困難」(マレーシア、40代、会社員、ITインターネット)
「海外特に日本への出入国が現況出来ないのでビジネスストップして困惑している状態である。」(ベトナム、70代以上、会社役員、コンサルティング)
「主人の収入が政府からの手当てのみなので、収入減で、貯金を切り崩す状態。家賃減額の交渉も仲裁の不動産の対応が遅くて対応も不満です。結局先月通常の家賃引かれました。やっぱりルーズなところはオーストラリアだなと感じるひと場面ですが、きちんと対応してほしいです。」(オーストラリア、40代、専業主婦(夫))
「ケニアの山奥で温泉サウナがある宿を経営しています。国際便の乗り入れが停止になり2か月間収入がなく大変困っています。」(ケニア、50代、自営業、観光)

全体を通して膨大な切実な声が集まった。国やそれぞれの仕事によって違いはあるものの、新型コロナウイルスが個々人の収入及び生活に与えた影響は多大なことがわかった。引き続き様々な情報を集め発信していければと思います。


調査資料全て閲覧可能

▼本調査における資料全データは下記より閲覧可▼
[調査]2020年6月 海外在住日本人実態調査集計データ


-関連note-



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