あえて「ロックダウン」とは言わない?!フィリピン在住者に現在の状況をきいてみた
「ロコタビ」運営の株式会社トラベロコと株式会社ガイアックスの2社共同でYouTubeにて「海外在住日本人に聞く、世界の今」を配信しています。ロコタビに登録する世界2468都市、5万人以上のロコ(海外在住日本人)を通じて現地情報をお届け。
世界各国コロナの影響で、生活する環境が変化する中、今回はフィリピン・マニラ在住のAsaminさんにお話を聞きました。こちらの記事では動画内の一部の話題をピックアップしていきます。
0:41 Asaminさん自己紹介
2:15 フィリピンの初期状況
3:40 フィリピンでは「ロックダウン」と言わない?
4:20 外国人、72時間以内に強制帰国命令?!
5:41 過激発言..?ドゥテルテ大統領の実態!
8:14 自粛疲れから.. ジョギングで逮捕?!
9:30 ロックダウンで良くなったこと?
【出演ロコ】Asaminさん(フィリピン・マニラ在住)
フィリピンのコロナの初期状況
Asaminさん:一月下旬くらいに3人ほどの感染者が出始めた。その感染者が全員中国人だったので、そのため観光ビザの外国人を強制送還し始めた。中国ーフィリピンフィリピン便をクローズさせて徹底的に対策を始めた。そこから2月中旬から3月中旬くらいに感染者が増え始めたので、3月中旬からロックダウンが始まった。ロックダウンの時点ではフィリピン感染者数は52人だった。
あえて「ロックダウン」とは言わない
Asaminさん:ロックダウンという言い方は閉鎖的なので、フィリピン政府は「Community Quarantine」と言ってる。「みんな」で「閉鎖処理」という言い方。少しの違いだけどイメージが変わった。
外国人、72時間以内に帰国命令
Asaminさん:3月11日からロックダウン、3月12日の会見で、マニラからの発着便を全てストップする。だから外国人は72時間以内に国に帰ってください。という指令がでた。ただ、航空会社のオフィスは全て閉まっていた。問い合わせするなら空港に行く必要があったので空港が大混雑した。私たちが行った時は2000人待ちで2時間くらい待っても9人くらいしか進まなかったので諦めました。
支持率が高いドゥテルテ大統領について
Asaminさん:フィリピン国民からの支持率は高くて落ちない。「国を変える」パワーがある、と国民が思っている。コロナ政策もかなり厳しめだが国民は従順に守る。国民全員が選挙で選んだ人、という意識がある。選挙に日は仕事が休みになる。その日はお祭り騒ぎになる。推薦したい候補者のTシャツを来たりして、2週間前から友達との会話も盛り上がる。選挙に対する関心が高い。「国民全員で選んだ人」という意識が強く、多少厳しい政策に対しても納得して聞いている。
自粛疲れ、ジョギングで逮捕
Asaminさん:ロックダウン開始から1ヵ月半がたち、みんな自粛疲れが。。スーパーや薬局に行くときに必要な外出許可書を持って、「スーパーや薬局に行く」と嘘をついて運動する人も…。ジョギングしていた人たちが逮捕された。犬の散歩はokだったので、行ってたので、夫が犬の散歩をしていたら警察に捕まった(その後解放)。
ロックダウンで良くなったこと
Asaminさん:フィリピンにはディーゼル車が多い、大気汚染が問題だった。ロックダウンで公共交通機関が閉じて、空気が綺麗になりました。
日本とフィリピンの対応の違いは?
Asaminさん:大統領制なので対策の決定と実施のスピード感は違う。大統領が決めたことはすぐに言える。昨日よかったことが今日だめ、みたいなスピード感。議院内閣制の日本は、議論をしてから物事を決める。ダメなものはダメとトップがはっきり伝えるので国民としては動きやすい。
以上、東南アジアで初のロックダウンを実施したフィリピンの現在(*5/7公開)について現地在住のAsaminさんにお話いただきました。詳細はぜひ記事上部の動画よりご覧ください!
-関連note-