試作品「サツマイモのチュロス」の作り方
サツマイモがあったのでこれをなにかおやつにできないか、と考えて浮かんだのがドーナッツ。ドーナッツには発酵生地、無発酵生地、シュー生地の3パターンがありますが、今回は無発酵生地を選びました。
サツマイモのチュロス
サツマイモ 400g
砂糖 30g
小麦粉 30g
卵黄 2個
粉糖 適宜
まだ試作品の段階のレシピです。サツマイモは皮を厚めに剥き、軽く水にさらしておきます。
これをやわらかくなるまで茹でました。あるいは蒸してもいいかもしれません。
裏ごしします。
裏ごした芋に卵黄を2個。
砂糖を投入。当初はこの状態で揚げてみたのですが、生地がまとまりませんでした。失敗です。そこで小麦粉を投入することに。
小麦粉を加えてさっくり混ぜました。小麦粉は薄力粉を使います。グルテンを出してしまうと硬くなるので混ぜすぎないように。また混ぜたら寝かせずにすぐに揚げることがポイントになります。もしも硬いようであれば残った卵白でゆるめればいいかもしれません(試してはいませんが)
最初、スプーンで落として揚げてみたのですが、角の部分が香ばしくカリッとしていておいしかったので、絞り袋にいれて成形することに。この段階でサツマイモのチュロスという方向性がはっきりしてきます。
揚げていきます。
裏返しながら中火で揚げていきます。砂糖が焦げる温度がおよそ160℃なので、それよりも低い温度で加熱し、中まできちんと火を通してから、温度を上げてしっかり、カリッと仕上げていくと上手に揚げられます。
揚がりました。
油を切るときはどこかの端を油面につけるようにします。油は温度が高いと表面張力が弱くなるので、この状態にすると下に向かって油が流れていきます。天ぷらなどを作るときもこの油の切り方が一番、効率的です。某有名天ぷら店のご主人が考案した方法と言われています。
粉糖を振りました。グラニュー糖でもいいでしょう。
試食した結果は悪くありません。ま、サツマイモが入っているサーターアンダギー(沖縄風ドーナッツ)があるので、まずいわけはないですよね。サーターアンダギーよりは小麦粉が少ないのでやわらかい仕上がり。でも、なんというかもうちょっと……どうにかできそうな気もします。
チュロスというアイディア自体は悪くない(気がする)ので、シュー生地とサツマイモのピュレを50%、50%で混ぜ、全卵を1個ほど足すなどしたほうがふっくら仕上がるかもしれません。しかし、
1、シュー生地をつくる手間が面倒
2、サツマイモの味が薄くなる
のはたしかで、その点を考えると、どうなのかなぁ……と、こんなことを色々考えながら試作しています、というお話でした。
撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!