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飲むサラダ、ガスパッチョで水分補給

梅雨が明ければ夏本番。夏野菜を使った料理『ガスパッチョ』は飲むサラダ。ガスパッチョはスペイン、アンダルシア地方生まれ。大航海時代にトマトがヨーロッパに入ってくる前までは、パン、ニンニク、塩、オリーブオイル、酢、水だけでつくられるものでしたが、19世紀に入ってトマトを使ったものが一般的になったと言われています。

ガスパッチョの語源はラテン語の「カスパ」や、ヘブライ語の「ガザズ」とされ、どちらもかけらやバラバラにしたという意味です。スペインがアラブに支配されていた歴史を名前に残す料理とも。作り方はとても簡単。

ガスパッチョ 4人前
 トマト 300g
 赤ピーマン 80g(大体半分)
 玉ねぎ 20g
 (にんにく 4g)
 オイル 60cc
 塩 3g

玉ねぎの量がポイントで、入れ過ぎないように注意。トマトは3分の1程度の量をフルーツトマトにすると、おいしくできます。ちなみにジョエル・ロブションはニンニクを入れないレシピを発表していて、そちらもいいものですが、今回は少し入れています。多くのレシピではトマトの皮を剥きますが、あとで漉すのでその必要は特にありません。すべての材料を適当な大きさに刻んでボウルにうつします。

材料を塩とオリーブオイルで2時間以上、マリネします。このレシピではパンを入れていませんが、伝統的な作り方にこだわるならこの段階で投入。その場合、水を50ccほど足しましょう。パンは入れない方がおいしいと思いますけどね。

野菜から出てきた水分と一緒にミキサーにかけます。撹拌しすぎないように注意。トマ トの種の周りは旨味が多く含まれ、味の決め手になりますが、種が潰れると今度はエグみの原因になります。

その後、ザルなどで漉します。漉すことでピーマンやトマトの皮、種を除去でき、滑らかな仕上がりになります。

出来上がりです。できたら一晩くらい冷蔵庫で寝かすと、色もきれいになります。(空気が抜けるので色が濃くなる)仕上げにオリーブオイルをふりかけてもいいですし、トマトやきゅうりなどの角切りにしたものを浮身にしてもいいでしょう。おすすめの浮身はクルトンとゆで卵です。ちなみにガスパッチョ、あまり冷やし過ぎないほうが美味しく食べることができます。簡単なので、是非お家でどうぞ。

撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!