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おいしさの新常識、スピンオフ

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2018年7月の記事一覧

cakes連載〈「 おいしい」をつくる料理の新常識〉第9回余談『紙蓋の作り方』

cakes連載の更新。今日のテーマは魚の煮付け。 煮付けは簡単な料理ですが、普及したのは砂糖が安価になった戦後でしょう。残肴(骨などの食べ残し)が出る料理は出すべきではない、と考えられている日本料理屋さんではあまり出さない料理なので、家庭料理の範疇に入ると思います。 家庭では水が多めで、料理屋さん風にするなら酒だけで炊きます。酒300cc、醤油50cc、みりん50cc、砂糖25gくらいでしょうか。でも、身がかために仕上がるので水が多めの配合の方がおいしい気もします。 落

cakes連載〈「 おいしい」をつくる料理の新常識〉第8回余談『塩揉み色々』

cakes連載の余談です。 スーパー地味な料理、キュウリもみの解説です。酢+塩で味付けするのがポイント。酢は米酢でもいいですし、穀物酢でもかまいません。やっぱりこういう連載ってある程度PVを求められるのですが、こういういかにもPVがとれなさそうな地味な(でも、基本的な)料理を取りあげる必要性ってやっぱりあると思うんですよね。 野菜の塩揉みは別にキュウリに限りません。夏野菜ではズッキーニもオススメです。 ズッキーニをスライスし、適量の塩(このあたりはcakesの連載を参照

cakes連載〈「 おいしい」をつくる料理の新常識〉第7回余談「精進つゆのレシピ」

cakes連載の余談です。 今回のテーマはそうめん。そうめんは水に浸けないほうがいい、と書いていますが、逆に出汁に浸すのはありかもしれません。そうめんはあっという間に水分を吸うので、出汁に浸すと味がつくはず。 途中、phを計ってますが安価なph計なので参考程度に受け止めてください。精度の高いph計は高いので、、、それでも蒸留水を計ったらph7.0、一応チューニングもしているので、まあまあ正確だとは思います。 さて、この素麺。お盆に食べる精進料理によく登場します。そうめん

cakes連載〈「 おいしい」をつくる料理の新常識〉第6回余談〈ガーリックチップスの作り方〉

cakes連載の5回目。 豚肉は昔よりもおいしくなったと思います。ただ豚肉を焼いただけですが、こういう料理が一番おいしいと思いますし、上手につくれると格好いいと思います。 今日の余談は原稿に載らなかったガーリックチップスの作り方。 ニンニクは薄切りにします。 コツは揚げる前に水にさらすこと。糖を除去することで、揚げている時にくっつきません。ちなみにニンニクの薄皮を大量に剥く場合は水に浸けておくと早く剥けます。 ペーパーで水気をふき取って…… 低めの温度の油で揚げま