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料理の基本

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基本的な料理を丁寧に解説します
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#果物レシピ

フードプロセッサー活用法『冷凍フルーツでアイスクリーム』

今日は冷凍フルーツでアイスクリームをつくります。必要機材はフードプロセッサー。 ベースとなるのは冷凍フルーツ。元ネタはジョエル・ロブションが発表したラズベリーシャーベットのレシピです。ロブションさんは無脂肪のフロマージュ・ブランとダイエットシュガーで作っていましたが、今回はヨーグルトとハチミツでつくります。 マンゴーソルベ マンゴー 70g(冷凍) ヨーグルト 35g ハチミツ 小さじ山盛り1(好みで加減) 基本的には冷凍フルーツの半量のヨーグルトと甘みの蜂蜜をクイジ

杏ジャムの作り方

ギリギリ間に合うかな、という感じのアンズを使ったジャムです。 アンズ 500g グラニュー糖 200g ジャムをつくるには3つの基本があります。一つは酸性にすること。pH2.8~3.0くらいが最適とされています。酸味の少ない果物を使う場合はレモン汁を足し、ペクチンが少ない場合はペクチンを添加することになります。アメリカやイギリスではジャム用の砂糖(ペクチン入り)が売っているので、それほど悩む必要はないのですが、日本の場合は製菓材料店に行かないとそうした砂糖は売ってないので

すいかの切り方、種が気にならないコツ

夏においしいスイカ。本格的なシーズンはまだ先ですが、スーパーに並びはじめたので今日はスイカの切り方のコツ。 写真のスイカは小玉ですが、大玉スイカでも要領は同じ。つい櫛形にするために縦に切ってしまいがちだと思います。 ところがスイカは横に切るのがオススメ。 その理由は種の位置がわかるから。スイカの種は放射線状に直線的に並んでいます。つまり、今、見えている種の下に並んでいるのです。 種の部分に包丁を入れます。 さらに種の位置にあわせて包丁を入れていきます。 4分の1の

簡単スフレの作り方~アボカドとチョコレートのスフレ~

ディナーの最後にふわふわに焼き上がった熱々のスフレを出せば拍手喝采。しかし、スフレは難しいとされるデザート。しかし、難しい理由は失敗しやすいレシピが多いからです。今日は簡単なスフレのレシピ。 アボカドのスフレ(2人前) アボカド 1個(正味120g) バニラペーストまたはバニラオイル 少々 卵白 2個分 砂糖 大さじ3 ブラックチョコレート 半分 粉糖 適量 スフレで重要な材料はメレンゲ。〈メレンゲの科学〉でも触れましたが、メレンゲの大敵は3つ

パイナップルの皮の剥き方とおまけ

先日、スーパーに行ったら1個、298円でパイナップルが売られていました。その隣にはカットパインがあって、量が少ない割にこちらは1パック268円。自分で切ったほうがやっぱりお得というわけで、パイナップルの切り方の復習です。 買う前に2点、確認しましょう。 1. 甘い香りがして 2. 触ってみると軟らかい感じがする ものなら大丈夫。色よりも香りと硬さで見分けます。というのもパイナップルは追熟しないので、買った日が基本的には食べごろだからです。 まずはへたの部分をつかみます

いちごとフレッシュチーズはおいしい組み合わせ

小粒ないちごが出回る時期になりました。 この時期のいちごは露地物で、酸味を生かして料理やジャムなどするのに適しています。いちごと相性がいいのはクリーム類。ホイップしたクリームを添えるだけでデザートになりますが、今日は料理に使います。いちごとチーズを使った前菜です。 『Foodpairling仮説』(同じ芳香化合物が含まれている食品同士は相性がいいという仮説)でもいちごとチーズの相性の良さは証明済み。いちごに最も多く含まれている香り成分はエステル化合物(酪酸エチル、酪酸メチ

焼きリンゴの応用~ピンクペッパー風味のリンゴのソテー~

先日、「焼きリンゴ」を2種類つくりました。今回はその応用編。レシピのオリジナルは三ツ星シェフ、アラン・パッサール氏の「干しぶどうのコンフィとリンゴ、ラム酒風味」。このレシピの最大のポイントはプロならではの風味の組み合わせです。 リンゴは加熱時間が長くなると食感がなくなっていきますが、フライパンで短時間に焼き上げる調理法だと歯ごたえが残って、また別の味わいが生まれます。 リンゴのソテー、ピンクペッパー風味 一皿分 りんご 1個 有塩バター 15g グラニュー糖 大さじ1 干

イチゴの洗い方と砂糖の力『イチゴのスープ』

店頭にイチゴが出回りはじめました。 この時期に出回るイチゴはクリスマスとお正月の需要にあわせるためにハウスで栽培されたもの。ハウス栽培は七月頃に発芽させた苗をまず冷蔵環境下に置きます。これでイチゴに「今は冬だ」と勘違いさせ、次に温かいハウスに移し「春が来た」と成長を促します。さらに照明で日照時間をコントロールし、イチゴを成長させるのです。この栽培技術が確立したことで、冬にいちごが出回るようになりました。 しかし、本当のイチゴの旬は春。3月から5月にかけて出回るいちごは露地