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料理の基本

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基本的な料理を丁寧に解説します
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2019年6月の記事一覧

アンズのコンポートとグラニテの作り方

先日、ドライアプリコットを使ったキャロットラペをご紹介しましたが、残ったアンズを甘く煮て、冷凍庫で凍らせます。干し杏は煮るとおいしさがアップするんですよ。 ドライアプリコット 100g グラニュー糖    35g 水         300cc すべての材料を鍋に入れて、火にかけます。 沸騰してきたら可能な限り弱火に落として、10分間、静かに煮ます。 火を止めて1時間。これでアンズがやわらかくなります。 この状態で保存。この状態で、よくあんみつとかにのっているアンズ

鯵の南蛮漬け、一手間かけた作り方

鰺の南蛮漬けは初夏にぴったりのメニュー。今日はいつもより一工程多いレシピをご紹介します。 鰺の南蛮漬け 豆鰺 8匹~12匹 新タマネギ 1個 南蛮酢 みりん 100cc 酒 100cc グラニュー糖 30g 濃口醤油 100cc 酢 100cc 出汁 100cc 唐辛子(輪切り) 1本または七味唐辛子 レモン スダチなど 適量 まずは豆鰺の処理から。頭をつけたままでもいいのですが、今日は落とします。小さい鯵ならはさみでチョッキンが簡単。ちなみにまな板にはA4

酢素麺の作り方

明日、更新予定のcakes連載「おいしい」をつくる料理の新常識」では「酢を使った作り置き、3種」を紹介しています。 こちらで紹介するのは「酢そうめん」の作り方です。蒸し暑くなってきたので「そうめんもいいか」と。そうめんつゆではなく、酢を入れてさっぱりさせたかけだしで食べるそうめんです。 かけだし 水    600cc 鰹節   15g 薄口醤油 50cc なんでこちらをcakesに載せなかったのか、というと僕のレシピではめずらしく「薄口醤油」を使っているからです。この調

とろふわスクランブルエッグの作り方

以前、紹介したスクランブルエッグは湯煎でつくるフランス式。とびきりリッチでクリーミーな味が特徴ですが、作るのに時間がかかる上、できる量も少ない、というデメリットがあります。今回、紹介するアメリカ式のスクランブルエッグは短時間でつくれる上、トロフワという感じでボリューム感のある仕上がりになります。 とろふわスクランブルエッグ(1人前) 卵    2個 生クリーム 50cc(乳脂肪のもの) または牛乳 50cc バター  10g 塩    ふたつまみ 今回は生クリームをたっぷ

鯛茶漬けの作り方

養殖の鯛の柵ならスーパーで安く売っているので鯛茶漬けといきましょう。ごまだれの強い味で絡めるので、養殖でも天然でも味の差はないと思います。刺身で一杯、鯛茶で〆る、これは吉兆の創業者の湯木さんが好んだ食べ方とどこかで読んだ記憶があります。(確か吉兆味話だったはず……) 鯛茶漬け(4杯分) 鯛   180g 白ごま 大さじ4 醤油  大さじ3 ミリン 大さじ1 砂糖  小さじ1 青じそ 10枚 のり  1枚 わさび 適量 写真の鯛の切り身は200gくらいあります。でも、少なけ

最高の焼きそばの作り方

「このあいだのおにぎりの記事、面白かったです。それで自分は焼きそばが好きなので、アルティメット焼きそばのレシピもお願いします」 というリクエストがあったので、焼きそば研究です。焼きそば、みんな好きですよね。そもそも、焼きそばのおいしさって、なんなのでしょうか。焼きそばは味が多岐に渡り、はっきり言って好みの世界です。例えば自家製麺で有名な「みかさ」や 甘味処の焼きそばという方向性もありますよね。 例えば浪花屋さんの焼きそばは昔から好きな味で、極ふつうの蒸し麺とソースという

夏を迎える前に野菜の天ぷらの復習

いよいよ梅雨、という感じの天気ですが、これをすぎるといよいよ夏。昔は夏場になると食卓に野菜の天ぷらが登場したものです。大量に料理するのが楽だったからだと思いますが、肉や魚を食べないお盆の時期は精進揚げという家庭も多かったのでは。というわけで今日は天ぷらの基本です。 天ぷらのコツは3つあります。これだけ注意すれば大丈夫。 野菜の天ぷら れんこん 小一節 ナス   2本 さつまいも 適量 かぼちゃ  1/8個 ピーマン  1個 野菜の分量は適量で大丈夫です。 すべて切って