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料理好きのための21世紀料理教室

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低温調理、エスプーマをはじめアルギン酸のカプセルなどの分子料理のテクニックを解説していきます
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2017年12月の記事一覧

はちみつのキャビア

最新調理テクニック紹介。前回(「トランスグルタミナーゼを使った成形ローストビーフ」)では肉をくっつける接着剤を使ったテクニックを紹介しましたが、今回はつぶつぶ系です。 ハチミツのキャビア  ハチミツ 50cc  水 100cc  寒天 1.5g サラダ油(グレープシードオイルなどの精製油) 使用するゲル化剤は寒天です。 まずはサラダ油を200ccほど計量カップかコップに入れて、冷蔵庫、もしくは冷凍庫 でキンキンに冷やしておきます。 材料をすべて鍋に入れて

トランスグルタミナーゼを使った成形ローストビーフ

今回登場するのはトランスグルタミナーゼを使ったテクニック。トランスグルタミナ ーゼはタンパク質架橋化酵素という肉や魚の身のタンパク質同士をくっつける接着剤 。ざっくりいうとプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)の逆の働きをする酵素です。 味の素社が放線菌から取り出すことに成功し「アクティバ」という商品名で販売しています。ちなみにトランスグルタミナーゼは自然界にも多く存在し、特に動物の皮膚に多い酵素。正しく使えば安全なのでご安心を。 一般的にはかまぼこなどの水産加工の分野での活